ソチオリンピックが終わってから2シーズン目が始まりました。
2018年に向かって重要なシーズンになります。
パトリック・チャン選手のように本格的に復帰してきた選手もいれば、
ボーヤン・ジン選手のような勢いのある若手も登場しています。
彼の4回転ルッツを見ましたが、たまたま跳べたというレベルではありませんでした。
4回転ルッツは僕からすると異次元のレベルのジャンプで、
この先ジャンプ技術はどこまで進化していくのかなと興奮しました。

今シーズンの日本の注目は、やはり羽生結弦選手と宇野昌磨選手の２人です。
羽生選手の昨シーズンは、色んなことがありすぎました。
五輪チャンピオンと世界フィギュアに勝った後のシーズンで、
ケガあり、手術ありと、予想もできないハプニングの連続で、
決して順風満帆なシーズンではありませんでした。
実力は今さら僕が言うまでもありませんが、狙うところはただ１つ。
失った世界チャンピオンの座を再び取り戻すことでしょう。

今シーズンは、フリーの後半に4回転を入れるプログラムですが、
試合を重ねるにつれて慣れていくのではないでしょうか。
頭のいい選手なので、後半でもいいジャンプができるよう、
滑っていく中で、体のペース配分だけではなく、
心のペース配分をきちっと考えていくでしょう。
いろいろ試していくシーズンでもあると思います。
回りが納得する結果を出しながらも、新しい挑戦を続けて、
ソチよりも一回りも二回りも高いレベルになって、
2018の平昌オリンピックまで、上り調子の一方であって欲しいなと思っています。

宇野昌磨選手。今シーズンは、シニアに本格参戦となります。
滑り負けはしない選手で、去年、トリプルアクセル、４回転が跳べるようになったと思ったら、
試合でもどんどん跳んできて、ジャンプの確率もどんどん上がっています。
シニアでも十分勝てる成績を出せるのも、日頃の練習の積み重ねがあるからこそだと思います。
これから羽生選手とトップ争いを続けることで成長していけると思います。

そして、村上大介選手。GPシリーズ・カナダ大会で表彰台に乗り、
今シーズン注目の１人となりそうです。
チャン選手の復帰、4回転の進化も含め、とても楽しみなシーズンになりそうです。
今シーズンもよろしくお願いします。