田村岳斗 -華麗なる舞-

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このブログについて

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

フィギュアスケート 14/15シーズン 2015年04月01日

世界フィギュアが終わりました

田村岳斗 -華麗なる舞- by 田村 岳斗
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僕にとって8回目の世界フィギュアは、今までの経験のなかで、最高の気分になれた大会でした。
もちろん、宮原知子が銀メダルという結果を残してくれたこともありますが、
彼女自身がそこに行き着くまでの積み重ねを知っているだけに、
さらにうれしさを感じることができました。
宮原とはこれまで10年の付き合いになりますが、
その間に続けた努力によって世界のメダリストにまで来られるということを証明してくれました。
また、宮原はこの大会で、少しの能力差は精神力で
ひっくり返せるという事を改めて見せてくれました。
フリーの最終グループの雰囲気の中で、失敗しても、
1つで止めて最後まですべりきる強さ。それがメダルにもつながっていきました。
リンクサイドから表彰台に立つ彼女を見ていたらこの10年間、
特に悔しくて苦しかったここ2年間の事を思い出してしまい、
僕は高速まばたきになってしまいました。

実は、宮原は、今年に入ってから足のケガがあり、
練習をセーブしなければいけないこともありました。
特に四大陸前後はかなり悪い状態でしたが、そうであっても、
決してそれを言い訳にすることなく、その時できる練習をしっかりとやっていました。
ケガした足に負担がかかる練習を減らして、
その分彼女の武器であるスタミナをさらに強化。
それをすることで、不安を取り除き、試合での自信、強さにつながっていったと思います。

宮原はこの後、もう1試合、国別対抗戦が残っています。
疲労は残っていますが、世界フィギュアの反省を踏まえて、
しっかりと滑りきれるよう、
濱田先生も僕もその思いで宮原と今シーズン最後の試合に向けて取り組んでいきたいと思います。

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銀メダリストイェイ

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