GPシリーズ中国杯が終わりました。
今回は6分間練習の際、予想もできないアクシデントが起こり、
昨年から勝ち続けていた羽生選手の連勝もストップしてしまいました。
羽生選手は、本来ならSPで他を引き離して勝つパターンができていましたが、
今回はSP2位から逆転を狙う立場でどんな滑りするか？
とても注目をしていただけに、
完璧な滑りを見られなかったのはとても残念でした。

具体的なケガの状況はわかりませんが、
羽生選手は三冠王者として、
またハンヤン選手は地元であり昨年の優勝者としての責任を果たす滑りは、
世界中のフィギュアスケート・ファンの印象に残ったのではないでしょうか。

どんなに気をつけていても
思いがけないことが起こるのがフィギュアスケートです。
ケガをしないことも強い選手には重要な要素ですから、
羽生選手、ハンヤン選手はともに今回のケガの影響なく、
次の戦いでは最高の滑りを見せて欲しいですね。

今シーズン、町田選手、無良選手と連勝してきた日本男子ですが、
ずっと勝ち続けるのはやはり難しいことです。
また、羽生選手は勝ち続けていただけに、
こういう形で連勝がストップしてしまったことは不本意だと思いますが、
ここまで彼が背負っていたものも大きすぎました。
まずはケガを治して、またチャレンジャーの立場となって、
さらなる成長を期待します。

優勝したコフトゥン選手を含め、
他の選手も大きなアクシデントの後だけに滑りにくそうでしたね。
そういう雰囲気の中でも、コフトゥン選手は、
フリーで４回転１本しっかりと決めてきました。
ここまでのGPシリーズの男子を見ても、
メダルに絡まなくても４回転を決めてくる選手が目立ちます。
ソチ・オリンピックには出場できなかったコフトゥン選手ですが、
GPシリーズ初優勝を果たしました。
彼は、SPで2本、FSで3本。
合わせて5本の4回転を跳ぶプログラムを組んでいます。

スペインのフェルナンデス選手が
GPシリーズの4回転3本を成功させていますが、
GPシリーズでの4回転3本というと、
僕は真っ先に2007年の世界チャンピオンの
ブライアン・ジュベールさんを思い出します。
現在の4回転合戦があるのも、この人がいたからこそだと僕は思っています。

↓写真はブライアン ジュベールさんと。
豪快なジャンプとカラダつきから恐そうなイメージでしたが、
とてもフレンドリーな男前でした。

(この夏会った時、写真の掲載は本人の許可をいただいています。）