前回、今シーズンのルール改正の話をしましたが、
今回はジャンプに関するルール改正についてのお話です。
選手にとって大変なのが、FSで同じ種類の2回転ジャンプは各２回までという規定です。
これまで3回転や4回転ジャンプに対するものでしたが、
これが2回転にも適用されることになります。
選手は予定通りのプログラムを完璧に滑ることができれば問題ないのですが、
試合では本当に予想外のことが起こるものです。
あらゆる状況を想定して対策を考えなければいけませんが、
例えば4回転を跳ぶ予定が3回転の場合。あるいは2回転になってしまう場合。
また、3回転の予定が2回転になってしまった場合など、
これまで以上に、選手はいろいろな状況に対応していかなければいけません。
後半、体が疲れてきている状況で、
しかも前半のジャンプで失敗をしてしまっていたりすると、精神的にもギリギリの状態です。
そういう中にあっても、しっかりと自分の状況を考え、ジャンプのスコアを計算できるよう、
選手は対応することが求められます。
コンビネーションジャンプの失敗を取り戻すためのジャンプを評価する
+REPというルールも追加されましたが、それによって助かる選手も多いかもしれません。
その他、踏み切りエッジも厳格化されるなど、
ジャンプの質を求めるという点では、厳しめのルールになったと思います。
どんなルールやジャッジ基準であっても完璧というものはありませんが、
僕は、大会ごとにジャッジ基準のバラツキが出ないようにと思っています。
1点の差で次の大会に出られなかったり、順位が変わってくることもあります。
その中で選手たちは0.1点でも多く取るためにがんばっているわけですから。

写真は前回と同じドイツ遠征の時の木原万莉子です。

何の建物かわからないけど、雰囲気あるからとりあえず。