田村岳斗 -華麗なる舞-

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このブログについて

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

フィギュアスケート 13/14シーズン 2014年01月15日

全米男子他

田村岳斗 -華麗なる舞- by 田村 岳斗
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全米選手権、カナダ選手権が終わりました。
僕も勘違いをしていたのですが、
全米は今大会の成績だけでなく、
これまでの実績も踏まえた上でオリンピックの
代表選考がされました。

全米男子は、ベテランのアボット選手が優勝しましたが、
SPは彼の持てる力を存分に見せてくれました。
実は、演技を見る前にSPの高得点を先に聞いて、
いったい何をしたんだろ?と驚いたのですが、
実際に試合の映像を見て納得しました。
もともとアボット選手は
素晴らしい音楽表現力を持っている選手ですが、
ジャンプの失敗でなかなか成績が出ないことが多く、
残念に思っていました。
それがSPで4回転+3回転もしっかりと決めると、
こうもノリノリで何もかもうまくいくのかと思う完璧な滑りでした。
それを2日間揃えるのは難しかったようですが、
彼がオリンピックでこの滑りを2日間続けるとなると、
日本人選手にとっては侮れない存在です。

2位には若いジェイソン・ブラウン選手が入りました。
彼はジャンプの跳び合いになると不利ですが、
トリプルジャンプをはじめ、自分のできることを
ミスなくきっちりと決められるところが持ち味です。
また、スピンもいいものを持っていて、安定感があります。
今後4回転をものにすることが課題ですが、
4回転を入れることでその安定感が崩れることがあります。
それでもまだジェイソン選手は若く伸び盛りの選手ですから、
今後の成長ぶりに期待がかかります。

また、カナダ選手権は、チャン選手が優勝し、
2位にはケヴィン選手が順当に入りました。

これから欧州選手権が開催されますが、
各国の代表が続々決まってくると、
オリンピックが近づいてきたことを実感します。

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