まもなく世界フィギュアが始まります。世界一厳しい国内選手権を勝ち抜いた日本代表選手の活躍を楽しみにしています。男子シングルは、2連覇中のチャン選手をはじめ、スペインのフェルナンデス選手。さらにアメリカチャンピオンのアーロン・マックス選手は成長著しく、日本にとって要注意選手です。四大陸で5発の4回転に挑んだケビン・レイノルズ選手は、今回何発決めるのか？　また、元世界王者のジュベール選手がベテランとしてどこまでがんばれるかにも注目しています。今年の世界フィギュアは、来年のソチ五輪出場枠のかかった大事な選手権なだけに、ハイレベルな戦いを期待しています。この採点方式になって10年近くが経ち、今は世界フィギュア男子シングルでは4回転を跳ばなければ勝てない時代になりました。6.0方式のルールの時は、世界で勝つには4回転が当たり前の時代でしたから、今大会もかつてのように多くの選手が複数の4回転を挑んでくるはずです。その辺りを楽しみにしていてください。

前回のブログについては、みなさんからたくさんの意見をいただき、なるほどと思えることもたくさんありました。今回の僕の意見は、ブログでみなさんにお伝えしたことを日本スケート連盟の強化部の方にもお話した上でアップしています。ここでいろいろな意見が交わされることは、フィギュアスケートにとってもいいことだと考えています。やはりフィギュアスケートはファンがあってのものです。会場に来たり、テレビで応援してくれる方がいてこその競技です。僕自身、後輩である日本人選手に勝って欲しいと思っていますが、選手たちのがんばりに対しては、日本人選手・外国人選手を問わず温かい目で見守って欲しい。それは僕からのお願いです。選手たちはリンクの上での滑りでしか自分の思いを表現することはできません。ぜひ、応援という形でこれからも選手たちをサポートしていただきたいと思っています。