田村岳斗 -華麗なる舞-

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このブログについて

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

日本人スケーター 2011年12月25日

全日本男子結果2

田村岳斗 -華麗なる舞- by 田村 岳斗
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最終第4グループの町田選手は、最初の4回転をダブルアクセルにしました。体調的なものがあったのかもしれませんが、その後のトリプルアクセルを2本しっかりと決めていましたし、ジャンプ以外の部分でも十分成長が見られた内容でした。
田中選手は、後半の3回転ー3回転で転倒しましたが、僕もここで3回転ー3回転が欲しいと思っていたところでした。演技中、冷静に計算して、勝つためには何をやるべきかを理解し、それに挑戦してきました。今回は結果にでなくても、きっと今後に生きてくるでしょう。
小塚選手は、今シーズン調子が悪いなりにも4回転をしっかりと決めました。2日間でフリーのトリプルアクセルの失敗だけです。ただ、あのミスはもったいなかったですね。正直、高橋選手の演技を見た直後に、10点差がひっくり変えるかと思いました。高橋選手も総合得点で上回ってホッとしていたのではないでしょうか。
高橋選手は点差がギリギリの状態の方がいい結果を出しているように思います。追い詰められた時こそ強さを出せるのかもしれません。今大会は、SPでいい結果を出したことが優勝につながりました。フリーの内容はあまりよくありませんでしたが、結果を出したことは評価できます。今後、世界王者になるためには、2日間しっかりと揃えられれば十分そのチャンスがあると思います。
羽生選手は、しっかりと4回転を決め、トリプルアクセルも2本入りました。本人もGPシリーズ、ファイナルの反省から体力を温存させつつ、最後まで滑り切ろうというところが見られました。その分、最後のジャンプの失敗は悔しかったのでしょう。それでも、常に全力だったものが、今回はうまく休む部分ができたことで、演技のメリハリがでてきたように感じました。
このプレッシャーのかかる流れの中で、最後に滑った中村選手はどうなるのだろう?と思いましたが、十分にやってくれたと思います。失敗はしましたが、しっかりトリプルアクセルをきめてくれました。
上位の3人だけでなく、第3、4グループで滑った選手がみなレベルアップしていて、改めて日本選手の層の厚さと能力の高さを感じられた大会でした。

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