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【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。
J SPORTS 世界フィギュアスケート選手権 SPECIAL
田村岳斗×髙橋大輔
「スピンでレベルを取るために、曲に合わないものもあって...」
田村:今まで滑った自分のプログラムで好きなものは?
絞れなかったらトップ3を教えて?
髙橋:オペラ座の怪人、その時のショートプログラム(チャイコフスキーのバイオリン協奏曲)、あとは、ビヨーク(バチェラット)の曲ですね。
田村:僕はSPならヒップホップの白鳥の湖が好きなんだけど、オペラ座が一番?
髙橋:みんな言いますね。あれでもキツいんです。オペラ座は曲が好きなんで。特に後半の部分。
田村:あれはかっこよかった。
髙橋:今見るとつなぎとか何も入ってないんですけど(笑)。
田村:ルールもどんどん変わってるしね。
髙橋:ついていけなくて(笑)。
田村:若い選手はすぐに対応できるかもしれないけど、僕は今さら変えるのという気になった。
髙橋:スピンはレベルを取るために、曲に合わないものもあってそれがどうも許せなくて。
田村:ポジションを変えなきゃいけないけど、同じ体勢の方が曲のイメージに合う場合もあるし、それじゃあ点にならない。
髙橋:できないのに無理矢理やっていてスピードが遅くなるのもイヤですし。技術を上げろってことなんでしょうけど。練習でのスピードは速くはないですけど、試合ほどは遅くないんです。
田村:いや、そんなことないよ。
髙橋:他の選手と比較すると、試合ではぜんぜんスピードが出てないです。
田村:試合だとスピンだけじゃなくて、他にも考えることあるじゃない。スピンよりもジャンプに頭がいっちゃうからしょうがないと言えばしょうがないけど。
髙橋:最近、ジャンプも合わないところがありますね。
田村:ジャンプの入り方が難しいんじゃないの?
髙橋:まっすぐ入る方が難しいんです。昔は普通に行けたんですが、今は何もしないとタイミングが合わなくなってます。
田村:練習しているところを見て、僕も真似してみたら全然できなかった(笑)。
髙橋:それを入れてないとつなぎがないと言われることもありますし。後半だけ入れるというわけにもいかないですし。スケーティングを少なくしてステップを入れるのは技術力はいるんですが、見る方もいっぱいいっぱいに見えちゃうのかなとも思います。
◎Vol.4へ続きます
※構成 J SPORTS
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