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【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。
J SPORTS 世界フィギュアスケート選手権 SPECIAL
田村岳斗×髙橋大輔
J SPORTS解説&ブログで活躍する田村岳斗さんと、世界フィギュアスケート選手権に出場する髙橋大輔選手の対談が実現!! かつては一緒に世界選手権に出場した経験を持ち、現在は同じ関西大アイスアリーナで常に顔を合わせる間柄。他では絶対に聞けない2人の本音トーク炸裂!!
「髙橋大輔 世界フィギュアへ!!
再び頂点を目指して」
田村:去年のシーズンでバンクーバー五輪、世界選手権を終えて、どんな気持ちで今シーズンを迎えましたか? 今までとはかなり違うと思うんだけど。
髙橋:シーズンを終わって、今までにないぐらい忙しいオフでバタバタしていたので、練習に入るのは遅かったです。オリンピック、世界選手権が終わって、現役を続けることになったんですけど、一段落着いたところもあって、すごく楽な気持ちでシーズンに入りました。
田村:僕もそんな風に感じていました。グランプリシリーズの2戦で一気に勝ったけど、あれは(優勝を)狙っていなかったんじゃない?
髙橋:あの時はあんまり勝ち負けにこだわっていなくて、自分のプログラムを見せることに重点を置いてやっていたんです。
田村:3月の世界選手権に合わせればいいという感じ?
高橋:そうです。内容としても全然良くないのに勝ってしまって、すごく変な感じではありました。
田村:次の質問は怒らないでよ(笑)。
髙橋:大丈夫です(笑)。
田村:グランプリシリーズ、グランプリファイナル、全日本を見ていてフリーの後半が苦しいように見えたけど、それを世界選手権までにどう修正するの? 対策は?
髙橋:対策は、曲はそのままで1月にデトロイトに行って後半のプログラムを少し変えるようにします。滑ってみて、後半の真ん中の2本のジャンプの場所がどうもしっくりこなくて。曲と自分の呼吸とタイミングが全然合わなくて、それを変えていく方向です。あと、試合には集中しているんですが、以前のような闘争心が出てこなくて、試合を重ねていく中で、モチベーションと集中力が合わなくなっていました。ここも今後の修正点ですね。
田村:闘争心が上がってきたのはまさか全日本のSPが終わってから?
髙橋:さすがにあの時はやばいぞっ!て思って。終わってから振り返ると、あの時はかなり気合いが入って、久々にあんな気持ちで試合をしたことを覚えています(苦笑)。やっぱり闘争心・勝負心がないと勝てないですね。
田村:オリンピックが終わったことで燃え尽き症候群みたいなものがあった?
髙橋:オリンピックから世界選手権に入るまでの間はそういうところはありましたね。
田村:追い詰められないとダメなタイプだね(笑)。オリンピックが終わって、今シーズン、ライバルの日本人選手や外国人選手をどんな風に見ていましたか?
髙橋:第三者的に見ていたかもしれません。オリンピックを目指している中盤のシーズンはそれがなかったんですが、オリンピック後に現役を続けるかどうかという時期に、若い選手がどんどん出てきて、自分でちょっと引いちゃったところがありますね。
◎Vol.2へ続きます
※構成 J SPORTS
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