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【新春特別コラム】ありがとう羽生結弦さん。これからも、よろしく。|J SPORTSフィギュアスケート班の素敵な思い出
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部平昌五輪(2018)で冬季五輪2連覇を果たした羽生さん
歴史上に築き上げた、不朽の地位。冬季五輪2連覇を果たし、男子シングルとしては前人未到の「スーパースラム」……五輪、世界選手権、グランプリファイナル、四大陸選手権、世界ジュニア選手権、ジュニアグランプリファイナルの全制覇を達成。5シーズン連続で世界1位に君臨し、歴代最高得点は男子史上最多の19回塗り替えました。「記録に残る」ことに強くこだわってきた羽生結弦さんは、100年後も、間違いなく、フィギュアスケート界に燦然と輝く記念碑的存在であり続けます。
世界に名を馳せた絶対王者は、同時に、きっと、たくさんの人にとって「わたしの」羽生結弦でもあります。そのキャリアを見守ってきた一人ひとりの胸の奥には、あの日の感動や、いつかの興奮が、大切にしまわれているはずです。尊くて、きらきらと特別な光を放つ、宝物のような思い出たち。
J SPORTSフィギュアスケート班にも、忘れられない瞬間がいくつもあります。18年の競技生活に区切りをつけ、プロフィギュアスケーターとしてのキャリアへと滑り出した羽生さんへ、改めて感謝の意を表するとともに、この場を借りて、少しだけ思い出をみなさまと共有させてください。新しい年に、もっともっと素敵な思い出が増えていくよう祈りつつ。
クリスタルの煌めき
あの場にいた誰もが、現在進行系で、確信していました。わたしたちが目撃しているのは伝説の始まりなのだ、と。2012年3月31日、フランス・ニースで行われた世界選手権でした。
当時すでに、羽生さんには明るい未来が約束されていました。ジュニア時代にはグランプリファイナルと世界選手権を制覇。シニア1年目、前年の四大陸選手権では、初出場で表彰台に飛び乗りました。シーズン前半にはグランプリ大会ロシア杯で金メダルを手にしていましたから、急成長中の17歳が初めての世界選で素晴らしい成績を実現させたとしても、決して驚きではなかったはずなのです。
ただ羽生さんが披露した演技は、凡人の予想を遥かに超えていました。
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