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ペア優勝のサフィナ&ベルラワ組「祖国ジョージアにとっても素晴らしい成果」。アイスダンスでは來田奈央&森田真沙也組が堂々の演技 | ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権2022 ペア・アイスダンス レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部アイスダンスの來田奈央&森田真沙也組
ペア
すでにシニア大会で存在感を放っていたカリーナ・サフィナ&ルカ・ベルラワ組(ジョージア)が、その高い才能を証明するかのように、世界ジュニア選手権で優勝を果たした。デビューわずか1年目で手に入れた、大きな成果だった。
「試合が多く長くて忙しかったシーズンを、金メダルで終えられて本当に最高です。祖国ジョージアにとっても素晴らしい成果です」
ペアとしてのお披露目は、9月初頭のジュニアグランプリ・スロバキア大会で済ませたばかり。ただし2人は、そこからの7ヶ月半で、ジュニア2大会、世界選と五輪を含むシニア5大会+五輪団体戦ショートプログラム(SP)を戦い抜いた。つまり今季9度目にして最後のSP「Moonlight」で、サフィナ&ベルラワ組は自己ベスト67.77点を記録した。圧倒的な強さで、SPを首位で折り返した。
ところでジュニアグランプリは銀と銅、シニア初大会ネーベルホルン・トロフィーは3位(+母国に五輪ペア出場1枠をもたらす)、さらには欧州選手権4位、冬季五輪9位、シニア世界選4位……と驚異的な成績を重ねてきたサフィナ&ベルラワ組だが、実はここまで優勝はない。ネーベルホルン杯ではSP首位に立ちながらも、3位に滑り落ちてしまった苦い思い出もあった。
しかし経験を重ね、カップルとしても人間としても飛躍した2人は、フリースケーティング(FS)「In This Shirt」で成熟したパフォーマンスを見せた。ソロスピンで女性側に小さなステップアウトがあった以外は、全てのエレメンツをクリーンにこなした。高いツイストに、幅のあるスロー。独創的なコレオシークエンスやリフトは出来栄え点(GOE)で評価されたし、細部まで丁寧に作り込まれたプログラムは、高い完成度を誇った。
五輪で出した自己ベストには約6点届かなかった。ただジュニアはFSのは演技時間が30秒短く、エレメンツ数が1つ少なく、サフィナ&ベルラワ組も基礎点7点分のリフトを1つ減らしたことを考えると……間違いなく今シーズン最高レベルの演技だった。フリー120.35点、総合188.12点で2位以下に18点以上の差をつけ、カップルとしての初優勝を飾った。
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