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完璧なショートと、最高レベルに近づいたフリーで金メダルの宇野昌磨「もっと成長をしていきたい。そう願っています」 | ISU世界フィギュアスケート選手権2022 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部むしろ五輪ではレベル3止まりだったステップシークエンスで、きっちりレベル4を取れた。演技構成点もいつも通り9点台が並んだ。結果は105.69点と高得点。
「メダルの色のことなど考えず、シーズン最後の試合を、ただ全力で締めたい。本当にやりきったと思えるフリーを滑りたいんです」
しかしFSを終えた鍵山の口から、真っ先に飛び出した言葉は、「不完全燃焼」だった。今シーズン取り組んできた4回転ループが両足着地でダウングレード。さらに後半の3+3コンビネーションが3+2となり、続く最後のアクセルは、3回転の予定が1回転になってしまった。
「最後の最後で緊張してしまって、それが身体に出てしまいました。ノーミスしたい、その思いが強すぎたんです。自分の100%を出しきれなかったことがすごく悔しい」
ただ2つのミスを除いたジャンプと、あらゆるステップやスピンは、すべて高い加点を勝ち取った。FS191.91点・合計297.60点。苦い思いと同時に、それでも鍵山は達成感を抱く。むしろ感傷に浸っている暇などない。18歳は、早くもその先へと、目を向けている。
「遠い将来のことよりも、目の前のこと、次にやるべきことに集中して行くつもりです。今は早く新しいプログラムの振り付けをしたい。次のシーズンに向けて準備していきたいです!」
友野にとって、この人生5度目の「代打」出場は最も嬉しく、最も悔しく、そして最も収穫の多い大会となったに違いない。
ほんの4日前にプランタン杯で国際初タイトルを手にしたばかりの友野は、SPではノーミスの演技で会場をわかせた。しかも今季ロシア杯で人生初の90点超えを達成した時に、「次は101点」と願っていた……その101点に届いた!
しかし最後から3番目に登場したFSは、思い通りにはいかなかった。どこかセンチメンタルで、優しい希望と人間愛にあふれるそのプログラムは、間違いなくファンの心をつかんだ。しかし7つのジャンプ要素のうち、4つで着氷にミスが出た。「集中しきれず、歯車が噛み合わなかった」と友野は後に振り返る。得点は伸びずFS8位に終わり、総合では6位に陥落した。
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