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第71回全国高等学校スケート競技・アイスホッケー競技選手権大会(インターハイ)フィギュアスケート競技 女子シングルレビュー
フィギュアスケートレポート by 中村康一(Image Works)2022年1月18日~21日、青森県青森市、盛運輸アリーナにてインターハイ、フィギュアスケート競技が開催された。新型コロナ禍の中、無観客とはいえ無事に開催できたことは僥倖だった。今回は五輪シーズンということもあり、ややメンバーが手薄な印象ではあったが、それでも個人の目標のため、そして学校別対抗というインターハイならではの目標のために精一杯取り組む高校生達の姿は感動的だった。男女それぞれ上位8名の入賞選手を全員ご紹介したい。
1位 住吉りをん
住吉りをん
今回の会場、盛運輸アリーナはとにかく寒い。6分間練習をして体を温めてもすぐに冷えてしまう。住吉選手も「今までで一番ぐらいに寒いリンク」と、演技直前まで体を温めて臨んだという。フリー演技の冒頭には、公式戦で自身3度目となる4トウループに挑戦。惜しくも転倒したものの、過去の挑戦の中では最も成功に近いものだった。
「軸もすごく良くて上がりも良くて、自分の中で『あ、降りた』って思ったんですけど、着氷でうまく力を伝えることが出来ませんでした。本当に着氷だけのミスです」
しかし、そこからの立て直しは見事だった。大技への挑戦を始めた選手は、得てして大技の失敗を引きずり、その後の演技を壊してしまうケースが多いのだが、この日の住吉選手は全くそんなことを感じさせなかった。
「全日本の時は、4回転を入れた構成での練習ができていなくて、準備不足の状態で挑戦してしまったんです。この1ヶ月で大分この構成に慣れて、4回転で失敗しても、他で失敗しないという練習ができていたので、それが試合で出せました。世界ジュニアでも4回転に挑戦したいです」
その世界ジュニア、昨年は新型コロナ禍のために中止となった。今も開催地のブルガリアでは新型コロナの蔓延が続いている。
「開催されることを祈っている状態なんですが、本当に開催される、行けるとなったら、もう楽しむしかない。楽しんでいい演技をしたいです。世界ジュニアでは、順位の目標は考えていなくて、ショート、フリーと納得のいく演技を揃えたいです」
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