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ロシアの18歳マルク・コンドラチュクがプレッシャーとライバルに打ち勝つ「誰もがっかりさせたくなかった」 | ISU欧州フィギュアスケート選手権2022 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部2年前に同じタリンで、逆転でジュニア世界一に輝いたモザリョフは、今回は逆転五輪行きの可能性に神経質になりすぎた。「選考されるためにはすべてをクリーンにこなさなければならなかった。考えないようにしていたけれど、不安だった」と演技後に打ち明けたが、残念ながらクリーンには程遠かった。4回転サルコウを飛ぶはずだった2本目のジャンプは、3回転になった上にダウングレード判定を受け、予定より10点近くも失った。2本の3回転アクセルでもエラーを取られた。初めての欧州選手権で、初優勝のチャンスはモノにできなかった。FS6位で、総合は4位。
ただ新生ロシアチャンピオンのコンドラチュクだけが、プレッシャーとライバルに打ち勝った。4回転3本はすべて成功させた。なによりプログラム後半に詰め込んだ難度の高いジャンプ要素3連続を、いくつか取りこぼしがあったロシア選手権とは異なり、すべて完璧に飛んだ。厳粛さと雄々しさがあふれる「ジーザス・クライスト・スーパースター」は、観客の熱気を煽り、演技構成点ではずば抜けて高い評価を得た。
「自分の身に起こったあらゆることを、いまだに信じることができません。少しショック状態に陥ってます。だって緊張感があまりにも強すぎましたから。でも僕は、誰もがっかりさせたくなかったんです。コーチも、自分自身も、連盟も。僕はここでよいスケートを披露しなければなりませんでした」
ISU欧州フィギュアスケート選手権2022 男子シングル 表彰台3選手
初めての欧州選手権で、パーソナルベストを一気に36点以上も更新し、コンドラチュクは栄冠をつかみ取った。2年連続で母国ロシアに男子シングルの金メダルをもたらし、自身の北京五輪ロシア代表入りの権利も、ほぼ確定させた。
すでに欧州選4位と世界選12位の経験を持ち、北京五輪行きをもとっくに内定していたグラッスルは、SP5位から表彰台2番目の位置へと駆け上がった。
FS「アルマゲドン」では誰よりも難しい構成で挑んだ。SPではたった1本に留まった4回転を、FSでは冒頭から基礎点の高いルッツ、フリップ、ループを次々と成功させた。終盤の3回転ルッツで着氷後に手をついた以外は、大きなミスもなく、技術点は全参加中唯一(過去3シーズン全体を通してもヨーロッパ選手としては唯一)の100点の大台に乗った。
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