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フィギュア スケート コラム 2022年1月14日

ハッベル&ダナヒュー組をおさえてチョック&ベイツ組が《最後》の全米頂上決戦を制す「このためにハードに練習を積んできた」  | 全米フィギュアスケート選手権2022 ペア・アイスダンス レビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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なにより2人の真骨頂は、FSの「コンタクト」だろう。長い経験がマンネリに変わるどころか、むしろ2シーズン前から自己の殻を破り続けている2人は、この日も新しい世界観でファンや審判たちを魅了した。宇宙人と宇宙飛行士との遭遇のストーリーは、決して奇抜なだけではない。あらゆる動きが入念に磨き上げられ、衣装や表情を含めた頭の先から足の先にまで工夫が散りばめられている。技術点では最高レベルを積み上げ、高い演技構成点の評価が下されたのは言うまでもない(スライディングムーブメントは出来栄え点満点)。

過去4年で3度全米タイトルを手にし、過去3度の世界選手権すべてで表彰台に上がってきたハッベル&ダナヒューは、今季がキャリア最後のシーズンと明言していた。かといって感傷に浸ったり、プレッシャーを感じている「暇」など、2人にはまるでなかったのだと言う。ポジティヴでダイナミックな2人にふさわしく、ひたすら練習と改良、そして前進あるのみ。だから課題部分でハッベルがわずかにバランスを崩したのと、ツイズルが微妙に乱れたせいで、リズムダンス(RD)を2.55差の2位で終えた後も、決して集中力を切らさなかった。

フリーダンス(FD)「ドローイング」は、まるで青春時代の集大成。ものすごいスピードに乗って、大胆かつ繊細に、ゴージャスでセンチメンタルな世界観を築き上げた。冒頭では身体の大きな2人のパワフルなリフトに圧倒され、終盤には出来栄え点「満点」のシンクロナイズドツイズルで、2人の一体感を改めて思い知った。会場にはスタンディングオベーションが巻き起こり、「マディとザック」の瞳には感激の涙が光った。

FDの結果は1位。ただし過去3勝中2度成し遂げてきたような、トータルでの逆転は不可能だった。ハッベル&ダナヒューにとって祖国アメリカでの最後の試合は、1.78差の銀メダルで締めくくられた。それでも2人は、ハッベルが断言するように、胸の奥に強い確信を抱く。

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