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15歳のカミラ・ワリエワが恐ろしいほどにハイレベルな戦いを制す | ロシアフィギュアスケート選手権2022 女子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部カミラ・ワリエワ
ショートプログラム(SP)では参加18人中、5人が3回転アクセルを飛んだ。フリースケーティング(FS)で4回転を組み込んだのは、8選手にも達した。恐ろしいほどにハイレベルな戦いが繰り広げられたロシア選手権女子シングルで、頂点に立ったのは15歳のカミラ・ワリエワ。難度の高いジャンプを完璧に飛びこなし、もはや誰も追随できぬほどの高みに上り詰めて。
1番滑走だったSPでは、その他すべての選手の「一瞬でも首位に立つ」という希望を打ち砕いた。最終滑走だったFSでは、そこまで積み上がってきたあらゆる得点が霞むほどの、異次元の数字を導き出した。トータル283.48点。ISU国際スケート連盟非公認の記録ながら、自らが今季3度塗り替えてきた歴代最高得点を10点以上も上回った。2位とは約35点もの差を開き、男子シングルならロシア選手権3位に食い込む得点だ。そもそも演技構成点の係数の男女差(男子1、女子0.8)を取り払うと、ワリエワの仮想スコアはなんと312.99点……!
3回転アクセルをSPとFSで1本ずつ、FSではさらに4回転3本を美しく着氷した。当然ことごとく高い出来栄え点による加算がついた。ワリエワの強みはジャンプだけではない。しなやかな肢体と滑らかなスケーティングを武器に、ステップやスピンの要素でもすべてレベル4を揃えた。FS「ボレロ」では演技構成点の5項目中、演技力、構成力、音楽の解釈の3項目で10点満点が並んだ。
そもそも1年前のロシア選手権を2位で終えて以来、ワリエワは1度も負けていない。今季初戦のフィンランディア・トロフィーでSP3位(3回転トリプルの回転不足で減点)に甘んじた以外は、SPもFSもダントツ1位で突っ走ってきた。そして15歳の冬、初めてロシア女王の座を手に入れた。
ちなみに個人的な感覚では「トップと平均的の間くらいのコンディション」だったとのこと。ティーンエイジャーらしくロシア選手権後にはクリスマスホリデーを楽しみたいと笑いつつ、「でも、ほんのちょっとだけ」とも気持ちを引き締める。この先には欧州選手権と北京五輪という、世界が注目する大舞台が待っている。
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