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フィギュア スケート コラム 2021年12月31日

本人曰く「衝撃の」初優勝。18歳のマルク・コンドラチュク「大それた夢の中でさえ、こんな風に終わるなんて考えてもいなかった」 | ロシアフィギュアスケート選手権2022 男子シングル レビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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変更を決めてわずか2週間で本番を迎えたせいで、本人としては「望んでいたような仕上がりにはならなかった」そうだが、少なくとも4回転2本はしっかりと降りた。柔らかなスケーティングが弦楽器の奏でる美しい旋律を際立たせ、ピアノの音色にあわせ宝石のようにステップがきらめいた。当然のように演技構成点では他を完全に圧倒。FSでは堂々1位に立ち、自身6つ目のロシア選手権メダル(3つ目の銀)を手に入れた。

つまり安定したプログラムを2本揃えられたのは、優勝したコンドラチュクただ1人だけだった。

1年前のロシア選手権開幕時は、その他大勢のひとりだった。初出場でいきなり3位に飛び込むと、「コンドラチュクとは一体誰なのか??」という記事がロシア国内を駆け巡ったほど。今年は表彰台候補としてサンクトペテルブルクに乗り込んだ。SPでは4回転−3回転のコンビネーションジャンプが4回転2回転となった以外は、世間の期待に違わずノーミスで演技終了。首位とわずか0.26点差の2位につけた。

他の選手の順位が次々と入れ替わるのを横目に、コンドラチュクは最後まで技術的に堅固であり続けた。FSで目に着いた失敗は、後半の連続ジャンプがジャンプシークエンス扱いで基礎値が下がった部分のみ。むしろSPとFSの全ての要素でレベル4を揃えられたのは、コリヤダ以外はコンドラチュクだけだった。

もちろん子供時代に感激した思い入れの深い……母国の先輩ボロソジャル&トランコフ組が2014年ソチ五輪でペア金メダルに輝いたプログラム「ジーザス・クライスト・スーパースター」を、時には悠々と、時には荒々しく演じきった。本人曰く「衝撃の」初優勝。自らが9月のネーベルホルン・トロフィーで手に入れた、ロシア男子五輪出場枠の3枠目に滑り込むどころか、コンドラチュクはフィギュア大国ロシアのナショナルチャンピオンとして堂々と五輪代表入りを待つ立場へと駆け上がった。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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