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町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~女性アスリート問題~ 東京大学医学部付属病院 能瀬さやか先生:月経
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部月経困難症やPMSでは、月経の量が多くて、毎月月経の度に貧血になってしまう選手もいます。そのような月経に随伴して起こる症状がある選手たちは、ホルモン製剤を使って治療をする。かつ治療をしながら試合と月経が重ならないように、月経の周期をコントロールすることも同時にできますので、月経対策をする選手たちはすごく増えてきています。
M:男性はそういった周期がないので、競技の調子が悪ければ自分の責任となるわけですが、女性の場合は調子が悪かったとしたら、それが生理的な問題によるものなのかを判断しなければいけないということですよね。月経の直前や直後、あるいは最も遠いところといった形で、そもそも身体のコンディションが違うということですよね。
N:コンディションには色々な要素が関わると思うので、重要なことは、毎月月経周期の同じ時期に同じ症状が出ているということであれば、トレーニングによる疲労ということではなくて、月経が影響している可能性が高いです。日々記録をつけて、月経中や月経前にコンディションが悪いということであれば、対策法がたくさんありますので、婦人科に相談していただければと思います。
M:大事な試合の前にトラッキングをしていて、この競技会と自分の月経が重なってしまうと予想されるとなった場合に、具体的にどのように調整していくのでしょうか。
N:月経の周期をコントロールする方法は2つあります。一つは、一時的な月経周期といって、次回の月経が試合に重なってしまう、次回の月経一回だけをずらしたい場合は、ずらしたい月経の一回前の月経の終わりの方からホルモン製剤を使用して、飲んでいる間は月経が来なくて、飲み終わると2〜3日後に月経がきます。ほとんどの選手が月経が終わった直後がコンディションが一番良いと回答しますので、ホルモン製剤を飲み終わって2〜3日後に月経が来て、月経が終わった辺りに試合という形で持っていくことができます。基本的には月経随伴症状や月経困難症、PMSなどがある選手は一時的な調整方法ではなくて、年間を通して月経をコントロールしながら治療も兼ねてやりましょうという方法を取っています。この場合には、一般的に使われるのは低用量ピルを年間を通してずっと服用していきます。日本ですとピルと聞くと避妊の薬のイメージが強いと思いますが、月経困難症の治療として保険適用となっているお薬ですし、PMSや過多月経、月経を来て欲しいときに起こすという目的で、私たち産婦人科医は普段から使っています。
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