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町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~女性アスリート問題~ 東京大学医学部付属病院 能瀬さやか先生
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部M:骨がもろくなって、高強度のパフォーマンスをするがゆえに、疲労骨折を起こしていまうと。
N:最近では、2014年に国際オリンピック委員会がRED-Sという概念を出していまして、これはスポーツにおける相対的なエネルギー不足と私たちは訳していますが、エネルギー不足の問題は女性アスリートだけの問題ではないと。男子選手を含む全ての選手の問題であるということ。あとはエネルギー不足による影響は、骨や月経だけではなく、例えば発育発達や、精神面、全身の生理機能に影響を与えて、最終的にはアスリートのパフォーマンス低下をもたらす原因になるということで、IOCが行動声明を出しています。
M:三主徴はピンクの三角で括られているところであって、実は三主徴になっているということは、その周りの血液や代謝だったり、発育発達、精神面や内分泌などで同時に問題が起こっているかもしれないということですよね。
N:他の生理機能にも影響が出ているという考え方に最近はなってきています。
男性ホルモンの低下でも骨粗鬆症のリスクは高まる
M:エストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンがキーワードになってきますが、これは女性にとって骨量増加に寄与するホルモンだということですが、男性である私たちはエストロゲンはもちろん女性より少ないわけですよね。それなのに、なぜ骨粗鬆症が起こらないのでしょうか。
N:男性の場合もエネルギー不足になると骨粗鬆症になると言われています。男性の場合は、例えば陸上の長距離の選手なんかは、すごく低体重だったりしますし、あとはエネルギー不足によって男性ホルモンであるテストステロンの変動によって、男性であっても骨量が低下すると言われています。ただ、女子選手の場合は、例えば月経が規則的に来ていて、排卵もきちんとあった選手が、エネルギー不足になってしまうと、月経が不順になってきたり、月経が止まってしまう問題があるので、男子選手よりもこのエネルギー不足に気付きやすい。月経が止まることが、エネルギー不足のサインだと選手にお話しています。
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