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町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~スポーツ栄養学~ 早稲田大学 スポーツ科学学術院 田口素子教授:理想的な食事
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部T:これはあくまでも質的な基準なので、そこに測ったデータや推測したデータを基に、量的基準を組み合わせて、より良い個人に合った食事にしていっていただけたら良いかなと思います。
スポーツ栄養学とは
田口素子先生
M:長年スポーツ栄養学を牽引されてきたわけですが、先生にとってスポーツ栄養学とはどんな学問でしょうか。
T:スポーツ栄養学は元々、栄養学から出てきた学問ではありません。元々は運動生理学や運動生化学の中から、どうしたら速く走れるのか、或いはある一定の強度を持続したまま運動を続けられるかという視点で出てきた学問だと思います。栄養学だけじゃなくて、生理学や生化学、スポーツ医学などを勉強していかないと、スポーツ選手をサポートすることはなかなできないと思います。まず現場から、課題を抽出をして、その課題に対して色々と測定したり、分析・解析をすることで、なんらかの解決方法を導き、それをまた現場にフィードバックできるものがスポーツ栄養学だと思うので、メカニズムだけではなくて、現場とサイエンスが融合している学問領域だと思っています。
M:先生、本当に有意義な時間をありがとうございました。
総括
M:今回は田口素子先生にスポーツ栄養学のお話を伺いました。みなさん、よく考えてみてください。アスリートは日々、過酷な練習をして自分の身体をいじめ抜いて強くしていくわけですが、そのときに例えば筋肉は壊れます。壊れた部分を治そうとすることで身体は強くなっていくわけですが、壊れた筋肉を修復するときに必要なタンパク質や色々なものは、全て自分が食べたものから形作られるわけです。ですので、食べないことには良い身体が作られるわけがありません。
そして、女性アスリート問題についてもお話いただきました。低エナジー・アベイラビリティー、骨粗鬆症、無月経、これが女性アスリートの三主徴といわれる問題です。RED-Sという表でも見た通り、良い食事をしないとあらゆる問題が人体に起こります。性別関係なく、アスリートであれば理想的な食事を毎日心がけて、心身共に逞しい形で競技生活を送らなければいけません。
そしてこれはもちろん、アスリートだけではなく、私たちのような一般の人たちにとっても大事なことだったと思います。田口先生が私に話してくださいました、「食」という漢字は人を良くすると書きます。この漢字からも分かる通り、食事は人間にとって最も基本的な営みです。今日学んだことを最大限生かして、みなさんも明日から健康な食生活を送ってみてはいかがでしょうか。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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