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フィギュア スケート コラム 2021年8月2日

町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~スポーツ栄養学~ 早稲田大学 スポーツ科学学術院 田口素子教授:推定エネルギー必要量の見積り方と女性アスリート問題

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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慢性的なLEAの影響

慢性的なLEAの影響

そうすると、健康な身体を維持するのに、45kcal/kgあると良いと国際的に言われていて、30kcal/kgを下回ると要注意です。これが低くなってくるとどんな問題が起こってくるかと言うと、まず色々なホルモンが乱れてきます。エネルギー代謝を活発にしようとするものが低下してきたり、糖代謝に関わるものや食欲に関係するものなど、全部乱れてきます。そうすると摂食障害であったり、月経障害だったりが起きます。女性は骨にカルシウムを取り込むときにホルモンの助けが必要になりますが、骨が脆くなりやすい状態にもなります。こうしたことを測定しながら、その成果を現場の方に発信もさせていただいております。

M:ちょっと乱暴にまとめると、そうした女性アスリート問題も、食べれば解決するということですか?

女性アスリート問題

女性アスリート問題

T:理論的にはまさにその通りで、エナジー・アベイラビリティーが低いから、それを上げてあげればいいじゃないかと思いますよね。確かに理論的にはそういう面はあります。ただ、今日食べなかったから明日問題が起こるわけではなくて、長期にわたる食事の悪さによって問題は起こってきます。既に代謝が低下してきている選手もいるわけです。そういう人がいきなり食べる量を増やせば、体重が増えるというリスクもありますし、その辺は私たち専門家と一緒にアセスメントもしながら、ちょっとずつ一緒にやっていけたらいいのかなと思っています。

M:大事なのは、女性アスリートの三主徴という問題が起こる前に、スポーツ栄養士などに相談に行って、健全な食生活を営むことが大事ということですね。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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