人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~スポーツ栄養学~ 早稲田大学 スポーツ科学学術院 田口素子教授:推定エネルギー必要量の見積り方と女性アスリート問題
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部女性選手の三主徴
T:女性アスリート問題は日本に限ったことではなくて、国際的にどの国の女性アスリートもみんな悩んでいます。アメリカスポーツ医学会が2007年にポジションスタンド(共同声明)を出しました。それによりますと、「適切なエナジー・アベイラビリティー」という、エネルギーの状態が良い状態だと、女性なので正常月経も維持されますし、骨折したりすることがないと。良い状態はこの三角形を保っていますが、この三角形が歪んできてしまうと無月経になったり、骨粗鬆症になったり、疲労骨折とかもすごく起こしやすくなったりします。
EBとEAの違い
エナジーアベイラビリティー(EA)が何かと言うと、私たちが食事から取ったエネルギー摂取量(EI)から、運動で消費したエネルギー(EEE)をまず差し引きます。人によって体格が違うので、先ほどの除脂肪量で割り算をして標準化をします。これは日常生活で利用可能なエネルギー量なんですね。これが下がってくると色々な問題になるということが分かってきて、日本人選手の状態を測ってみることになっていくわけです。
まずエネルギー摂取量の方は、選手に何を食べたか食事記録用紙に書いてもらいます。そのときに、ご飯とかお肉とか、測れるものは測っていただく。同じ茶碗一杯でも、人によって全然違っていてエネルギーに違いが出ちゃうので、計りを貸し出したり、写真も撮っていただいて、間食したもなども袋に入れていただければ、そこまで細かく分析します。写真を見ながら選手に聞き取りをして、例えばサラダが写ってるけど何かかけましたか?ドレッシングはどういうものでしたか?と聞いていく。そうやって分析すると、エネルギーの摂取量が出てきます。
今度、運動の方はどうするかと言いますと、心拍数法というものを使用しています。運動すると心拍数が上がります。運動強度が高くなればなるほど高くなる。それに伴って酸素摂取量もたくさん使われていく。運動量が高くなればなるほど心拍数と酸素摂取量が高くなります。しかし、個人によって状況が違うので、個別に関係式を求めます。その後は心拍計を胸と手首に付けてもらって運動をする。そうすると運動した時にどのくらいの心拍数だったかを後で拾って、酸素摂取量を出して、運動中のものを全部積算していくと、運動中のエネルギー消費が求められます。除脂肪量に関しては、DEXA法と言う身体をスキャンする方法で測定して、エナジー・アベイラビリティーを求めます。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
【先行】プリンスアイスワールド 2023-2024 A NEW PROGRESS ~BROADWAY CLASSICS~ 滋賀公演
2月23日 午後3:50〜
-
フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 【吉田唄菜&森田真沙也】
3月12日 午後7:00〜
-
3月9日 午前8:55〜
-
ドキュメンタリー ~The REAL~ 【アルペンスキー特集】飽くなき探求心 佐々木明の挑戦
3月31日 午後11:00〜
-
フリーライド ワールドツアー 2024 第5戦 ハイライト ヴェルビエ(スイス)
4月20日 深夜3:30〜
-
4月23日 午後8:00〜
-
【先行】第44回全国中学校スケート大会 フィギュアスケート競技 男子 / 女子 フリースケーティング
2月6日 午前9:20〜
-
アルペンスキー FIS ワールドカップ 2023/24 女子 ジャイアントスラローム/男子 スラローム ザールバッハ/オーストリア(03/17)
3月17日 午後4:45〜
J SPORTSで
フィギュア スケートを応援しよう!