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町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~スポーツ栄養学~ 早稲田大学 スポーツ科学学術院 田口素子教授
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部T:私の研究のキーワードは「エネルギー代謝と身体組成」。どういう風に選手が消費をして、身体はどう変わっていくかということを中心に研究しています。選手がたくさん練習をするので、とても消費量が多いということは誰でも分かると思いますが、いったいどのくらい消費してるのかということ自体が分かっていませんでした。そういう分からないものを、なんらかの科学的な手法を使って数値化して見えるようにするという研究を行ってきました。
エネルギーバランス(EB)とは
摂取エネルギーと消費エネルギーが釣り合っていれば、その方の体重は基本的には変わらない。アスリートでいえば筋量も維持されるということで、この釣り合うということがすごく大事なんですね。もし選手が増量したいとか、減量したいというように、体を変えたい場合はこの天秤をどっちかに傾けてあげないといけないと。
M:それぞれの競技で消費するエネルギーは異なりますよね。
T:細く見ていけば競技特性や体格によっても異なりますが、まずは1日辺りでどれだけ消費しているかを評価したいと思いました。
1日の総エネルギー消費量の内訳
こちらが1日の総エネルギーの内訳になります。基礎代謝量は、生きていく上で最低限必要なエネルギーです。真ん中が食事誘発生熱産生というもので、食事をすると消化吸収したりする時にもエネルギーを必要とするので、一部が使われていきます。そして活動代謝量、ここは同じ人でも練習する日としない日では1000kcalくらい違います。私のスポーツ栄養学のスタートは審美系の競技だったり、女性ランナーでした。こんなに練習してこれしか食べないのになんで痩せないのっていう子がものすごく大きな壁にぶち当たりました。もしかしたらエネルギー代謝が抑えられているのではないかという仮説を立てて、基礎代謝は安静時代謝量を測って、代謝的にどんな状態なのかということを明らかにする、そんな研究をやっています。
まず、1日の総エネルギー量を測ること自体がすごく難しいです。例えばフィギュアスケートの回転して着地する動きの中でも、ちょっと転んじゃったりすることもありますよね。そういう時に測定機器をつけていると、それが壊れちゃったり、それをきっかけに選手が怪我をしちゃったら困るということで、全ての選手につけられません。それで、すごくお金はかかりますが、全ての種目の選手に測定をしていただける方法で私たちは今測定をしています。
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