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町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~スポーツ栄養学~ 早稲田大学 スポーツ科学学術院 田口素子教授
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部M:私はたくさんの恩恵を頂いていたということですね。
研究の役割は自己管理ができる選手を育てること
T:大事なのは、私たちが言ったものを食べていればいいという選手ではなくて、自分の体調や試合スケジュールに合わせて自己管理ができる選手を育てることだ思っております。色々な教育的な仕組みは常に国立スポーツ科学センターのレストランにもたくさん散りばめてありますし、その後の私の活動の中でも、そうしたメッセージはたくさん発信しています。
M:やっぱり大事なことは、アスリート一人ひとりが栄養についてしっかりと知識を持って、自分で食事を管理することができるようになるまでの、知識とノウハウを養うことが大事なんですよね。
T:アスリートは痩せろと言われたら食べられなくなるような一面もあるので、選手だけを教育してもダメだななと思っています。指導者であるとか、保護者とか、周りのサポートをする方々の意識や知識も変えていかないといけないので、指導者養成セミナーのようなものは積極的にお引き受けをしてきました。
M:実践の現場を知っていることの強みはなんでしょう。ニーズが分かるということでしょうか。
T:なんのために研究するかというと、選手の競技力を向上するため。レベルはまちまちですが、ジュニアはジュニアの目標達成ができるように、トップであれば国際競技力向上やメダルを取るということですので、目的はまちまちではありますが、現場の状況を知って、そこには色々な課題が山積されているわけです。その一個一個の課題について研究をやることで返していく。それによって選手たちが実際のトレーニングや体作りにも活かせるということ。研究はそういうことのためにやるものだと思いますので、そのためには現場に出ていく。選手たちがどんな過酷な状況で追い込まれているのかを見ることがスタートかなと思っています。
スポーツ栄養学について
M:スポーツ栄養学と一口に言っても色々な研究があると思いますが、先生の研究の中心にあるテーマはなんでしょうか。
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