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フィギュア スケート コラム 2021年7月16日

町田樹のスポーツアカデミア 【Archive:フィギュアスケート・ザ・マスターピース】 アダム・リッポン「牧神の午後への前奏曲」(2013年スケートアメリカ):プログラム分析 第1パート

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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そして、アダム選手にとってのソチ五輪シーズン初戦は2013年10月19日のスケートアメリカになるわけですけども、ここが《牧神の午後》2回目のパフォーマンスになるわけです。でも、アダム選手とトム・ディクソンはこのオフシーズンの間に、プログラムが全く違うんじゃないかっていうくらいに改良を加えています。ですから、ここで上演したプロトタイプからかなり進化したものをこのソチ五輪の初戦に持ってきています。私は、ここで分かりやすく説明するために、オフシーズンより前に創作した《牧神の午後》のプログラムを旧版として表現して、スケートアメリカから上演し始めた新しい改良版の振付を新版という風に言いたいと思います。旧版が1回、そして新版が4回、計5回上演されたプログラムになります。今回一番良かったスケートアメリカでのパフォーマンスを取り上げたいと思いますが、アダム・リッポンさんのこのパフォーマンスの美質を明らかにするためには、彼のプログラムの空間構成だったり動作を一つひとつ分解して分析していく必要があります。

フィギュア・ノーテーション

フィギュア・ノーテーション

そのためにどうするかと言うと、フィギュア・ノーテーションという、フィギュアスケートのステップワークの動作一つひとつを分解する、フィギュアスケートの動作の記述方法を開発しました。実は舞踊会では、ラバー・ノーテーションやベネッシュ・ノーテーションという、舞踊を記述する方法が開発されています。例えば、ニジンスキーが創作した《牧神の午後》も、そのノーテーションでニジンスキーの動作が整理された著作が発表されています。例えば、音楽の楽譜と、それに基づいてどういう風に踊りが展開していくのかということを、記号で表した楽譜のような形で踊りを記述していくというやり方が開発されているわけです。

このような形で、フィギュアスケートのプログラムも記述していく方法が開発できないかと思い試行錯誤して、私はフィギュア・ノーテーションというものを開発しました。

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