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町田樹のスポーツアカデミア【Reportage:アリーナの今を訪ねて】 ~さいたまスーパーアリーナ~ ニーズに合わせた変幻自在の内部機構:スライド式可動席機構
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部町田:私は何度もこの階段を上り下りして照明さんの機構のところに行ったことを覚えています。無自覚に上り下りしていましたが、実はそんな工夫があったということですね。
この縦型通路を日本で初めて導入したのがさいたまスーパーアリーナ。近年では当たり前になってきたものの、20年前から想定していました。なかには設計段階では想定していませんでしたが、施設を利用していく内に発明されていく機能もありました。
町田:アリーナモードで2万人くらい入るんですよね? 2万人集められる競技会とか、2万人集められるライブミュージシャンは結構限られてくると思いますが。
小峯:1万人規模のコンサート、スポーツにも対応できるように、当施設の特徴として天井自体も全て昇降できるようになっていまして、天井を途中まで降ろすことによって、上にある席を隠すことができます。
天井を昇降させてスタンド上部を隠してしまう発想
音響や照明を吊るすために昇降する天井。この天井を巧みに使い、アリーナ上部の客席を隠し、観客席に合わせた収容人数にすることが可能になります。これにより、収容人数を2万人から1万人に減らしても空席が目立たなくなり、イベントはより盛り上がります。設計時には想定されていなかった使用方法。それを利用者が発見し、アリーナが持つ機能を最大限に有効活用しています。
小峯:元々2000年にオープンしたときは1万人モードという考え方があまりなくて、フルキャパシティーで売っていましたが、世の中的に1万人のコンサート、スポーツの需要がどんどん伸びてくるなかで、どうすればうちが1万人のキャパの施設として運用できるのかということを考えて、天井を下げて客席を隠してしまえと。
町田:2万人のイベントってなかなか無いと思うのですが、天井を降して1万人規模にすることによって、開催できるイベントのバリエーションって一気に増えますよね。そういうことが施設の稼働率とかにもつながっているということですよね。このシステムを導入している国内施設は無いと思うのですが、スタンダードになっても良いくらい便利なシステムですよね。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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