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【レビュー:全米フィギュアスケート選手権2021 アイスダンス・ペア】コロナ禍に訪れた、美しく、贅沢で、至福のひととき。ハイレベルな争いに世界が熱狂!
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部そしてFDではチョック/ベイツ組を2.07pt、トータルでは1.63ptの僅差で上回り、ハッベル/ダナヒュー組が2年ぶり3度目の全米トップに返り咲いた。昨季も基礎点の変更が行われたため、単純には比較できないが、FDとトータルは全米選手権における歴代最高得点だった。
ところで長年の良きライバルの2組、昨季まで全米優勝回数は2-2で引き分けていたが、これにてハッベル/ダナヒュー組が3回と1つリード。引退のその時まで――2人は2022年北京五輪を最終目標に掲げているから、もしかしたら全米対決は残すは1回かもしれない――、両カップルの素敵な接戦は続く。
2位 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ
RD1位90.10 FD2位132.83 トータル222.93
フランスやカナダ、特に世界チャンピオンのパパダキス/シゼロン組が今季はいまだ公式戦に参加できていない現状を見ると、2人が今季初めての大会参戦を無事に終えられたことは本当に幸いだし、2人の演技を見られた我々だって幸せだ。文字通り「シャンパンの泡が弾けるような」フィンステップも、エキゾチックな妖艶さムンムンのFD「エジプシャン・スネーク・ダンス」も、もちろんハッベル/ダナヒュー組とのハイレベルな接戦も、すべてが尊かった。
正確な足元、計算されつくした丁寧で滑らかな動き、そして磁石のように自然に引きつけ合う2人の距離感。ほぼ非の打ち所のなかった今大会で、唯一の問題はFDのシンクロナイズド・ツイズルでベイツが、軽くバランスを崩したこと。本人曰く「今思い返してみてもなにが起こったのか分からない」そうだが、同エレメンツでハッベル/ダナヒュー組に2.62pt差をつけられた。ほんの小さなミスが、つまり2つのカップルの順位に大きく影響した。
「でも言わせてほしいのは、あなたを最高に誇りに思っていること。だって今大会にたどり着くまでの道が簡単ではなかったことを、私は知っていますから。私たちは本当に素晴らしい仕事を成し遂げました」(チョック)
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