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【レビュー:全米フィギュアスケート選手権2021 アイスダンス・ペア】コロナ禍に訪れた、美しく、贅沢で、至福のひととき。ハイレベルな争いに世界が熱狂!
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部全米選手権2021 アイスダンス 表彰式
アイスダンス
まるで世界選手権やグランプリファイナルの表彰台争いを見ているかのような、贅沢で、至福のひととき。ハッベル/ダナヒュー組とチョック/ベイツ組という世界でもトップクラスの2組が、氷上で個性を競い合い、接戦の果てになんと9年連続で全米選手権のメダルを分け合った(前者は10年連続表彰台)。
「国内選であれ他の大会であれ、いつだってお互いが手ごわい敵だということはよく分かっています。去年は私たちが彼らを祝福し、今年は彼らが私たちを祝福する番でした。このライバル関係は引退するまで続くのでしょうね」(ハッベル)
1位 マディソン・ハッベル/ザカリー・ダナヒュー
RD2位89.66 FD1位134.90 トータル224.56
ダイナミックで、パワフルで。RD「バーレスク」では身体ポテンシャルの高い2人が、持ち味をたっぷりと披露した。しかも10月末スケートアメリカと比べても、題材にふさわしく、セクシーさも大幅UP。ハッベルの黒いシースルー衣装にはドキドキだ。
また「今大会はスケーティングの質を見せられたと思います」とハッベルが語るように、TESもPCSも1つを除いてすべてほぼ最高レベルを得た。その例外というのが課題のフィンステップで、スケートアメリカではレベル4+オールYだった評価が、レベル3+YTYYに下がったことで点数に響いた。チョック/ベイツ組との差はわずか0.44ptながら、2位でRDを折り返した。
FD「ハレルヤ」は、2020年初頭から世界中を覆い尽くしている重苦しい空気を、まるで浄化するような作品に仕上がった。プログラム冒頭のコレオグラフィックキャラクターステップシークエンスで、見る者は静寂な世界に一気に吸い込まれる(レベル4、しかもGOE+5の満点!)。さらに珠玉なのは、シンクロもスピードも見事すぎる後半のツイズル。回転のたびに、感情さえクレシェンドしていく。
「今年は一生懸命練習を積み、たくさんの苦労を重ねてきました。でも私達にとっては本当に生産的な年でもありました」(ハッベル)
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