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フィギュア スケート コラム 2020年10月1日

田村岳斗コーチ特別インタビュー ~異例の2020-21シーズン 選手たちはどう戦っていく?~

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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田村:その可能性はあると感じていますので、月に1〜2回、エイドリアントロフィーとかエイドリアンカップとか勝手に名前を付けて、模擬試合みたいなことはやっています。採点基準も僕の判断だけでいい加減なものです。情熱的だったらプラス100点というような感じです(笑)。優勝者はエイドリアンシールがもらえます。選手は口では「別に欲しくない」とか言っていますが、みんな真剣にやっているので、本当は欲しいんだと思います。

 

J SPORTS:本来なら2020-21シーズンは、2022年北京オリンピックに向けた重要な年になるはずでしたが?

田村:フィギュアスケート選手の多くは、4月~5月に新シーズンに向けてスタートします。その時期に次のシーズンのプログラムや振り付けを行なっていくのですが、ステファン先生、ジスラン先生が来日できないように外国の振り付けの先生が来日できない状況なので、多くの選手やコーチが来シーズンの取り組みで苦労していると思います。フィギュアスケート界全体がこれまで経験したことのないシーズンを迎えています。特にシニアは世界選手権が行われなかったことやジュニア選手の成長も含めて、1年間でどんな風に変わっていくか、ちょっと想像ができないですね。

J SPORTS:今シーズン、男子はどのような戦いになっていくでしょう?

田村:今の男子は、複数種類の4回転を跳ばないと勝てない時代が来ているという点は変わらないでしょう。特に上位選手が全員完璧な演技をしたら、どんな順位になるのかまったく予想が付きません。最後に勝敗を分けるのは、演技構成かもしれません。ルール的には5種類の4回転があれば、1本トリプルアクセルを入れて、あとは6本4回転を入れることも可能です。なんだかんだ言っても、4回転の数を持っている方が有利です。総合的に得点を取らなければいけないルールではありますが、4回転1本で10点以上稼ぐわけですからそれがあるかないかは大きいですね。さらにその先に行こうとしている羽生選手もいます。4回転アクセルはもちろん成功して欲しいですし、生で見てみたいという期待感も大きいです。ただ、同時にケガのリスクも高まる不安はありますね。男子のオリンピック2連覇はディック・バトンさん以来66年ぶりのことでさすがに3連覇をした選手はいません。でも、羽生選手なら可能性が十分にあります。今回、新型コロナウイルスの影響で試合がなくなったことは残念でしたが、どんなコンディションであっても、試合になったらファンや関係者の期待に応えようとしてしまう彼が普段よりは体のことを考える時間を持てたのではないかと、いい方に考えたいです。僕が4回転アクセルや3連覇など煽ってはいけないと思うけど、期待してしまう。同じくらいに健康も心配。矛盾。

(※インタビュー時は、詳細な大会スケジュールが決定前のものです)

文:J SPORTS 編集部

J SPORTS編集部

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