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フィギュア スケート コラム 2020年7月29日

【髙橋大輔選手スペシャルセレクション】新SPプログラムへの挑戦、五輪枠をかけた死闘で果たした責任

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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つまり羽生の4位と無良の8位で、順位合計は12。終わってみれば2人の成績だけでも、十分に五輪3枠を確保できたことになるの。ただし当日は最終グループの22番滑走が終わるまで=残り2人になるまで、決して安心できない状況だった。

だからこそ19番滑走の高橋大輔は、責任を果たした。日本男子初の五輪メダリストとして。元世界王者として。フィギュアスケート界を長年牽引してきた、第一人者として。

シーズンを通して安定させられなかったジャンプには、たしかに、この日も少しだけ苦しめられた。しかしオペラ「道化師」のメロディーに乗せ、アリーナを激しい情熱の渦に巻き込んだ。愛憎と悲哀。そんな重く複雑な感情を、むき出しのまま氷上に吐き出した。高い演技構成点で、しっかりトータル6位に踏みとどまった。

そしてこの6位という成績が、高橋大輔にとって、男子シングル選手としての最後の世界選手権成績となる。

日本人が上れなかった表彰台には、パトリック・チャン、デニス・テン、ハビエル・フェルナンデスが並んだ。チャンにとっては3年連続3度目の優勝であり、また最後の世界選優勝でもあった。一方フェルナンデスにとっては、7度目の世界選挑戦で、嬉しい初のメダル獲得。ご存知の通り、この2年後には世界の頂点に上り詰める。

デニス・テンにとっても、初めての世界選表彰台だった。翌年のソチ五輪では銅メダルに輝いたカザフの星は、悲しいけれど、もうこの世にはいない。それでも、我々ファンの記憶の中はもちろん、こうして映像の中でも、デニスの柔らかで気品あふれるスケートは生き続けている。

文:J SPORTS 編集部

J SPORTS編集部

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