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フィギュア スケート コラム 2020年7月1日

【髙橋大輔選手スペシャルセレクション】世界と日本が連帯した愛に満ちた2011年大会。自身の円熟と、日本の未来・羽生の覚醒を見た2012年大会。

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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ディフェンディングチャンピオンとして乗り込んだ大会で、結果を出せなかった。優勝どころか、表彰台にさえ上がれなかった。それでも「選手はなにが起ころうとも、それに対処し、合わせていかなければならない。言い訳はできない」とまっすぐに語った髙橋。1年前の世界選優勝後には引退も考えたそうだが、この日の失敗が、逆に背中を押した。「ソチまで続ける」、こう力強く宣言した。

金メダルの座についたのは、同シーズンの絶対王者。つまりパトリック・チャンだった。「世界一」のスケーティングの持ち主が、当時としては世界最高難度のジャンプを武装したのだから、どう考えたって無敵だった。

シーズン序盤に初めて4回転トーループを成功させると、さらに4T+3Tのコンビネーションへと進化させた。ここモスクワではSP、FSともに4回転を飛び、いずれも世界歴代最高得点を叩き出した。もちろんトータルでも、それまでの世界歴代最高得点を16点以上も上回る高評価。ついに世界の頂点へと登り詰めたチャンは、翌年の世界選手権まで全勝街道を優雅に突き進むことになる。

1年前はフリーにさえ進めなかった織田信成は、ショートを2位で折り返した。人生初のワールド表彰台目指し、FSで渾身の滑りを見せた織田信成は、演技後には小さくガッツポーズを握る。……ところがジャンプの回数違反が響き、トータル6位に沈んでしまう。

反対にショート6位の小塚崇彦が、人生初の世界選メダルを持ち帰ることになる。冒頭の4回転トーループをきれいに着氷すると、その後もほぼ完璧な演技を披露。なによりチャンにも負けぬ卓越したスケーティングで……しかしチャンが重厚でなめらかなベルベットのドレープなら、小塚はまるで艶のあるシルクの薄衣のような……そんな繊細な滑りで、リストのピアノ協奏曲第1番を気品高く舞い上げた。パーソナルベストを10点以上も更新するハイスコアで、逆転の銀メダルをつかみ取った。

日本男子は3枠をきっちり守りきり、安藤美姫、浅田真央、村上佳菜子が出場した日本女子シングルでは、安藤美姫が魂のこもった演技を見せた。人生2度目の世界選金メダルを手に入れ、日本に明るい話題を届けたのだった。

ちなみにフローラン・アモディオが、当時禁止されていた「ボーカル入り」の曲を使ったことでも同大会は話題になった。あえて違反を犯した理由は、フィギュアスケートに新しい風を吹き入れるため。なにより地震当日、福岡で合宿していたアモディオは……「日本の人々をちょっとでも元気づけてあげたい」という強い思いも抱いていたそうだ!

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