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1位 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ)
RDから逆転を成功させ、金メダルに輝いたのはチョック/ベイツ組。RDの曲はジャズの名曲「Too Darn Hot」、題名通り情熱が溢れるナンバーで、二人はリアル・カップルならではのケミストリーを最大限に利用し、ダンスホールで踊りながら恋に落ちるカップルの場面を、色気を加えながら存分に演出した。「会場がとても寒いから、熱々な演技で会場をワクワクさせたいわ」とチョックが演技後にコメントしたように、観客たちはもちろん、ジャッジたちもこの演技に魅了させ、高い評価を付けた。85.76の得点は「チョクベイ」のパーソナルベストで、RD1位のハッベル/ダナヒュー組にわずか0.19の差だった。
フリーダンス(FD)の「Egyptian Snake Dance」は、まさに彼らが今シーズンの大活躍を果たせた鍵だ。ときに神秘的でときにアップテンポな曲に合わせ、二人は「一人の旅人が蛇に出会って、お互いを誘惑する」という物語を、巧妙な振り付け(特にチョックは蛇をモチーフとした動きが多くある)と色気たっぷりの表情を見せながら演じてくれた。「観客たちに私たちと一緒にエジプトまで旅立ってもらいたい」とRDの演技後に宣言したとおり、会場がミステリアスな雰囲気に包まれ、演技の後は大歓声が湧き上がった。
演技途中、チョックが一瞬気が散らって転倒したアクシデントもあったが、さいわいつなぎの部分にあって、エレメンツの得点に影響がなかった。何よりも、サーキュラー・ステップシークエンスがレベル3になった以外、他のエレメンツは全部レベル4の評価と高い出来栄え点を獲得したことで、技術点を大きく伸ばし、他の組と差が開いた。その結果、FDと総合得点が1位となり、2連覇を果たした。
2位 パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ)
去年から順位を上げ、銀メダルを獲得したのは新カナダ王者ギルス/ポワリエ組。RDはミュージカル「Mack and Mabel」より、軽快な曲に合わせ、二人らしきコミカルなプログラムだ。安定した演技でシーズンベストを更新し、3位に付けた。
FDの曲はスローテンポの三拍子のバラード曲、Joni Mitchellの「Both Sides Now」。二人が今までやっていたこととかなり違う曲なので、選んだ理由を聞いてみると、「今年の世界選手権は地元カナダで開催されるから、FDは地元の人々のために滑りたいと最初から決めて、カナダ出身のアーティストの曲を使うことにしました。すると、ポールと私が最初に思いついた曲はこれで、すぐ決めました」とギルスが説明した。曲の歌詞が想像力に富んでいて、空や雲の描写が多くあるのに対して、2人もリフトやコレオステップをうまく活用し、ときには空を仰いでいる、ときには空を飛んでいるような振り付けをプログラムに入れた。さらに、2人の衣装まで楓の色であり、本当に所々に地元への思いを込めている。技術的にも一貫として安定で、70点を超えた技術点を獲得したことでFD2位となりにつき、総合得点も2位に浮上した。このいい結果を受けたギルスは、「世界選手権のときも、観客の皆さんにぜひこのプログラムを楽しんでいただきたい」と嬉しく語った。來月の世界選手権大会、ますます楽しみだ。
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