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フィギュア スケート コラム 2020年1月30日

【レビュー:ISU欧州フィギュアスケート選手権2020 アイスダンス】金メダルに輝いたシニツィナ/カツァラポフ組。「ガブリエラやギヨームと肩を並べるなんて、まるで不可能のように感じていました」

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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2位 ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン(フランス)

欧州選手権6連勝で、史上最多優勝記録に並ぶはずだった。しかし8分もの長い待ち時間の果てに、2位の判定が下された。

2015年フランス選手権で優勝して以来、ここまでパパダキス/シゼロン組の前に立ちはだかったのは、ただテッサ・ヴァーチュ/スコット・モイヤー組だけ。カナダの偉大なるカップルが、2度目の五輪優勝と共に競技人生を終えると、フランス組は文字通り「無敵」になった。

「でも、無敵の人間なんて、存在しないんです。いつかはこんな日が来るのだと分かっていました。どれほど、そんなことは起こらないで欲しい..って願ったところで、避けることはできません」(シゼロン)

2018年世界選手権以来の連勝がストップし、さらに2016年フランス選手権以来続いてきた「FD1位」も打ち止めとなった。

「もちろんがっかりしています。でも、いつも勝てるわけではない、という事実を受け止めています。きっと私達には、こんな教訓が必要だったんです」(パパダキス)

このところフランスチームに問題が立て続けに起こり、さらには男子でメダルが期待されたケヴィン・エイモズがショート落ち。まだ20代半ばでしかないパパダキス/シゼロン組の両肩には、大きな重圧がかかったに違いない。しかも年頭から、パパダキスは心身の疲労に悩まされていた。「練習も欧州選手権も無理に出なくてもいいんだよ」とシゼロンやコーチ陣が声をかけたほどに、事態は重大だったそうだ。

そんな苦悩など一切感じさせず、欧州選手権のリンクでは、あの楽しく激しいRD「Fame」を笑顔で踊りこなした。ちなみに「バカバカしくて、最初は着るのにかなり抵抗があった(パパダキス)」というピンク&水色の衣装は、毎回ちょっとずつ変化が加えられてきたが、どうやら今回のバージョンが最終形らしい!

あまりに冗談の度合いがキツすぎて拒否反応を受けるんじゃないか..とシーズン序盤は不安だったというRDに対して、FD「Find Me」もまたひどく実験的だ。「詩」の朗読にのせて作り上げられる静寂で哲学的な世界は、きっとエレメンツのミスやスコアだけで評価されるべきものではない。

2015/16シーズンにアイスダンス界に新しい波を起こしたパパダキス/シゼロン組にとって、そもそも今季は、2つの革命的プログラムで乗り込んだ冒険のシーズンなのだ。今回の敗北で「アスリート魂に火がついた(シゼロン)」2人が、世界選手権で完成形を披露してくれるであろうことを、楽しみに待ちたい。



3位 アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア)

RD4位から逆転を成功させ、3年連続4度目の欧州表彰台乗り。

「得点や表彰台なんて考えずに滑りました。ただ観客のみなさんの、あたたかいサポートに、背中を押してもらいました」(ステパノワ)

それにしても今シーズンの彼らのRDの衣装は、いつまでも愛でていたいほど最高だ。ステパノワは頭の先からつま先まで(金髪→真紅のドレス→長い脚)、ゴージャスそのもの。ブキンは正統派燕尾服かと思いきや..チラリと見える裏地が赤。なんともセクシーなのだ。

FD「Primavera」のシックな黒いコスチュームは、逆に2人の素材の美しさが際立つ。しかもステパノワの長い脚を大胆に見せつけるリフトは、FDのほうが見応えあり。単に綺麗なだけではなく、力強さに溢れる。

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