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【レビュー:ISU欧州フィギュアスケート選手権2020 ペア】ロシア勢が表彰台独占。コズロフスキー「僕らは過去を振り返らない。常に未来に向かって進んでいる」
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部4位 ニコーレ・デラモニカ/マッテオ・グアリーゼ(イタリア)
2年連続の4位。1年前に0.14差で表彰台を逃した時は悔しかった。ただ今年は、本人たちにとっても..ファンたちにとっても、むしろほっと安心させられた気分のほうが大きい。
7月にデラモニカが脱臼し、ほぼ3ヶ月間思うような練習が出来なかった2人は、グランプリシリーズでは(イタリアメディア曰く)「壊滅的」だった。幸いにも11月末に痛みが引き、ようやく思い通りの練習ができるようになった。
「私達にとっては、つまり今大会こそが『シーズンの始まり』なんです。メダルのことは考えず、自分たちのベストを尽くすだけでした」(グアリーゼ)
練習不足と実践不足がたたり、FS「Pilgrims on a Long Journey」では体力面・技術面ともに、すごく苦しんだそうだ。それでも最後まで丁寧に、なめらかに滑りきった直後に、2人が浮かべた表情はとても優しい。
平昌五輪金メダリストのサフチェンコ/マッソ組は、2017/18シーズンを最後に競技会からしばらく距離を置いているが、ドイツペアの伝統の火は消えてはいない。ハーゼ/ジーゲルト組は自己最高の5位入賞。なにより今季ペアを組んだばかりで、早くもジュニアGPファイナルにも進出したホッケ/クンネル組が、堂々7位に飛び込んだ。特にかつてサフチェンコの教えを受けたホッケ/クンネル組の、現振付師はなんとあのパパダキスの母!というからチェックしておきたい。
やはりパパダキス母(カトリーヌ)の指導を受け、なにより1月14日で晴れて40歳になり..ヨーロッパ選手権史上初の40歳超スケーターとなったジョーンズと、10歳年下ボヤジのペアにも注目だ。昨ワールドでは自己最高順位を大幅に更新し17位、今季は初めてのスケートアメリカにも出場(8位)。いまだに進化を辞めないジョーンズは、今季SPでは大胆にもプログラムの締めにスロージャンプを組み込み、FSでは3T+2Tをきっちり飛ぶ!
文:J SPORTS 編集部
J SPORTS 編集部
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