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フィギュア スケート コラム 2020年1月22日

【プレビュー:ISU欧州フィギュアスケート選手権2020 女子シングル】進化を止めないロシア勢が4年ぶりの表彰台独占か。筋書きのないドラマがいま、幕をあける。

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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トゥルソワには大胆に行かざるを得ない理由もある。女子のSPでは4回転を組み込めないため、どうしても「FSでの巻き返し」を強いられる。今季のSPベストスコアを比較してみると、コストルナヤの85.45(世界最高)に対して、トゥルソワは74.91。対するFSベストスコアは前者162.14で、後者166.62(世界最高)。トータルパッケージで攻めてくるコストルナヤに対して、この「FSでの巻き返し」は極めて難しい課題なのだ。

Alexandra Trusova

アレクサンドラ・トゥルソワ

ただしトゥルソワが、GPファイナルでもトライしたように……もしもSPで3Aを入れてきた場合、状況は大きく変わる。そしてトゥルソワのSP予定構成表によれば、冒頭に3Aを飛ぶ!

表現力と4回転とを極めてバランス良く併せ持つのが、3人目のシェルバコワだ。しなやかでキュートな表現力はぐんぐんと成長中だし、スケーティングやスピンの疾走感も爽やか。つまりプログラムコンポーネンツで好スコアをマークできるおかげで、SPではコストルナヤにそれほど大きく引き離される恐れはない(それでもGPファイナルでは7点差だった)。

しかも今のシェルバコワは、FSに絶対的な強さを誇る。コストルナヤが今季のSPをすべて1位で折り返しているのだとしたら、シェルバコワはすべてのFSを1位で終えている。女子としては唯一、基礎点の高い4Lzを、FSに2本着実に降りる。しかもGPファイナルFSでは転倒に終わった4Fを、ロシアナショナルでは見事に着氷してみせた。FSで181.94点、トータル261.87点という脅威の得点をさらいとった。非公式ながら……女子の世界最高得点だ!

こうしてロシアナショナル2連覇を果たしたシェルバコワが、絶好調をキープしたまま欧州の頂点もさらいとってしまうのか。GPファイナル覇者のコストルナヤが、女王の格を魅せるか。はたまた世界ジュニア2連覇トゥルソワが、2人を再び凌駕するか。今回のヨーロッパ選手権では、とにかくロシア女子3人にばかり話題が集中してしまいがちだ。しかも長らくユーロ女子の旗頭を務めてきたカロリーナ・コストナーも、競技会からすでに2年遠ざかり、ロシア一強体制にさらに拍車がかかった。昨ユーロ3位に食い込んだヴィヴェカ・リンドフォースは、背中の故障で今季序盤から休養中。一昨季5位ルナ・ヘンドリックスも、足の故障のせいで、2年連続の欠場を発表した。

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