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アリーナ・ザギトワ選手
女王の名誉に賭けて 王座返上へ
平昌五輪で優勝を飾った後、アリーナ・ザギトワの道はまさに山あり谷あり。世界最高得点を塗り替えるほどの好演技もあれば、欧州選手権でみせてしまったようなボロボロの演技もある。ほぼ2ヶ月間試合に出ていないので、今大会でどちらのザギトワが現れるか、みなその疑問を抱いていたが、大会初日の公式練習で3回転の連続ジャンプを次々と着氷し、良い調子と強気の姿勢を見せた。本番で好調子を維持し、五輪女王たる実力を発揮できれば、初優勝が十分狙える。

エフゲーニャ・メドヴェージェワ選手
元世界女王エフゲーニャ・メドヴェージェワも公式練習で好調子を見せている。オフシーズンに練習拠点をカナダに移転してから、調子が一時期低迷していたが、ロシア選手権から復調しつつある。トリプルアクセルのような大技は持っていないが、構成の難易度では競争力が十分あるので、彼女の強みである表現力に加えて、完璧な滑りを2つ揃えれば、表彰台はきっと射程圏内である。

ソフィア・サモドゥーロワ選手
欧州の新女王、ソフィア・サモドゥーロワのことも忘れてはならない。層が厚いロシア女子の「戦国時代」を勝ち抜いた彼女の最大の武器は、やはり抜群の安定感だ。それに加えて、スケーティングはまだ洗練されてはいないが、いつも情熱的に楽しそうにプログラムを滑っているので、会場を盛り上げる力を持っている。今大会でベストな演技ができれば、高得点を叩き出すに違いない。もしもトップ選手がミスしてしまった場合、表彰台乗りも不可能ではない。
今大会の女子シングルのテーマは間違いなく日露対戦だが、他国の有力選手にもぜひ注目したい。例えば、カザフスタンのエリザベット・トゥルシンバエワはISU公式大会でシニア女子選手初の4回転サルコウを成功させることができるのか。ブレイディ・テネルとマライア・ベルは最高のパフォーマンスをし、アメリカの3枠奪還を実現できるのか。ベルギーのルナ・ヘンドリクスがダークホースになるのか。実に見どころがいっぱいで、とても楽しみだ。

ウェイ・ション
中国広東省出身、早稲田大学アジア太平洋研究科を卒業。 コンサルタントを勤めながら、フリーランスのジャーナリスト・通訳として活動。数々のフィギュアスケート国際大会で記者会見の通訳を担当する経験があり、昨シーズンから国際スケート連盟ホームページの選手フィーチャーインタビュー・記事も執筆。趣味はフィギュアスケートの各種記録、データを覚えること。
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