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ディフェンディング・チャンピオンたるケイトリン・ホワイエク/ジャン=ルック・ベイカー組も去年の4月にモントリオールに移った。「日々みんなと一緒に練習しながら、彼らに見習うことができるのは、いい意味で非常に刺激的だ。それでもっとスケーティングを楽しむことができ、もっと自由に滑ることができる」とベイカーが語ったように、今大会で緊張せず、トランポリンがテーマとしたフリーダンスで自由自在さを存分演出できればと思う。
一方、先月カナダ選手権で優勝したケイトリン・ウィーバー/アンドルー・ポジェ組の練習拠点は、今年の全米選手権が行われたデトロイトである。今シーズンのグランプリシリーズを休んだが、カナダ選手権で見せた演技がとても素晴らしく、いい調子を示した。特に見ていただきたいのは、不幸に亡くなった友人デニス・テンに捧ぐフリーダンス「S.O.S. d'un terrien en détresse」。競技プログラムではあるが、心から感情を込めて友人への追悼の舞でもある。世界から注目が集まる今大会で、このフリーダンスでもう一度みんなでデニス・テンの安らかな永眠を願う場ができたらと望む。
もう一つ見逃したくないプログラムは、パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ組のフリーダンス「Vincent」だ。毎シーズン振付と衣装でサプライズをもたらしてくれるこの組は、今年も色々工夫し、意外で巧妙な繋ぎやアクロバティックなリフトを入れて、非常に見ごたえがあるプログラムを仕上げた。そして、ゴッホの名作「星降る夜」をモチーフにした衣装も必見だ。
一流な選手が日々切磋琢磨する北米の地は、米加だけでなく各国からもスケーターが集まる。日本代表の小松原美里/ティム・コレト組もモントリオールで日々練習している。全日本で念願の初優勝を果たしたこのカップルは、今シーズンの試合ごとに安定感が増した。今大会で会心の演技ができたら、自国開催の世界選手権にもつながるので、ベストなパフォーマンスを出せるように応援したい。

ウェイ・ション
中国広東省出身、早稲田大学アジア太平洋研究科を卒業。 コンサルタントを勤めながら、フリーランスのジャーナリスト・通訳として活動。数々のフィギュアスケート国際大会で記者会見の通訳を担当する経験があり、昨シーズンから国際スケート連盟ホームページの選手フィーチャーインタビュー・記事も執筆。趣味はフィギュアスケートの各種記録、データを覚えること。
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