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優勝候補筆頭だったアリーナ・ザギトワこそショートプログラム首位からフリープログラムで12位と撃沈し、総合結果は5位と不本意な成績となったが、五輪女王になったことで様々な困難もあったことは想像に難くないので、今後を冷静に見守りたい。(最新情報では、ハーネス付きだが4回転フリップの練習を始めている。)
チームを離れたエフゲニア・メドベージェワは、練習拠点をトロントに移してまだ間もない。
ショートプログラムは14位、フリープログラムでは4位と巻き返して、最終結果は7位だった。
メディアは良きにつけ悪しきにつけ彼女の一挙手一投足について逐一報道し騒ぎ立て、スケート関係者達も熱弁を奮い、神様も呆れているのではないかという乱痴気騒ぎであった。メドベージェワ本人は聡明な選手なので、全てが自分自身にかかっていることは熟知していると思うが、移籍が吉と出るか凶と出るかは、それこそ「神のみぞ知る」だ。
表彰台の三選手は、体重から練習量(一日7、8時間)まで、毎日競走馬のように管理・調教されている。ジャンプ能力の高い選手を選抜し、軍隊のような、有意義且つ全く無駄のない、陸上と氷上での長時間の訓練を強いれば、このような結果が出るのは、さして驚くことでもないのかもしれない。
個人的に気になるのは、少女達の言動の内容もほぼ同一だということだ。選手としてだけでなく、人間性も画一的に製造されているのかと思うと、ちょっと背筋が冷たくなるのだが、そこが如何にも鉄の心を持った、彼女一流の指導力を持つエテリ・ゲオルギエヴナが「雪の女王」と畏れられる理由のひとつなのかもしれない。
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