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フィギュア スケート コラム 2018年12月18日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】町田樹さん 後編

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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現役引退のタイミング

——でもさ、次の年に、急に引退ってなったやん?あれはいつ考えてたの?タイミングは

町田:いや、あのシーズンはもう大学院進学を目指していたので、引退の準備は進めていました。で実際、代表選考がある朝には「もし今日世界選手権に選出していただいたら、その世界選手権をもって現役の選手を引退しよう」と決意していました。

——朝?

町田:朝。でも、世界選手権に選ばれたらそこに出てから終わる、つまりシーズンを全うしてから終わろうっていう決意を固めたところだったんです。で、その夕方に代表発表があって、幸いというかありがたいことに私を選んでいただきました。そして、その内々の発表から10~15分後に今度は氷上で代表発表会をするってなったときに、まあ衣装着てスケート靴履いて行くわけじゃないですか、その15分の間にね。で、衣装着てスケート靴履いてるときに「ん~、やっぱりここが終わりのときだな」ってこうスンッと悟ったんですよね(笑)。

——そこで?あんなに決めてたのに?(笑)

町田:はい、そうなんです。で、まあ発表会があるからってことで氷に向かって舞台裏の廊下を歩いているときに「うん、ここで終わろう」っていうふうに自分で決意をしていたので、引退発表になってしまいました。

——みんなめっちゃびっくりしたよ!

町田:びっくりされたと思うんですけれども。

——そうなんや(笑)。ここで、なんや(スケート靴を履く仕草をする)

町田:ほんとにまあ普通に履いて、会場に向かうまでの廊下で、なんかそう悟ったんですよね。突発的な引退ではないんですけれども。決意の瞬間が突発的だっただけで、準備は進めていたので。

——緻密に準備してたって言うけれども、それはいつ頃から準備してたの?

町田:それは2年間くらいはかけて準備していました。

——あ、結構長い

町田:というのは、大学院進学に向けて勉強したり、いろいろ自分のキャリア設計をしたりっていうことで、考えていました。

——なるほどね。じゃその後プロスケーターに転向するんですけれども、プロとして演技することで何か変わっていった?

町田:根幹は変わっていない気がしますね。現役選手のときの最後のほうは、私は「フィギュアスケートは総合芸術であるべき」というモットーを掲げてやっていたので、その思いは変わらずプロ活動をしていたんですけれども。まあアイスショーの世界ですと、そこに照明とかも演出として取り入れられるので、総合芸術としてのフィギュアスケートというものをより深く追求するようになりましたね。

——競技だと滑る時間も決まってるし、エレメンツも決まってるし。じゃあもっとやりやすくなったの?衣装も秒数もそうだし、照明も使えるし

町田:そうですね。プログラムの振り付けから衣装、照明までいろいろ考えながら、自分だったり制作陣で考えたアイディアっていうのを自由にアウトプットできるっていう快感ですかね。

——快感ですか(笑)。振り付けも自分でするようになったんよね?そのころからか

町田:いや実は選手のころからやっていて。2013年だったと思うんですけれども、「白夜行」というエキシビジョンナンバーを振り付けて以降、自分で振り付けし始めましたね。

——覚えてる!それ、横浜かなんかでやらへんかった?

町田:結構たくさんパフォーマンスしました、そのプログラムは。

——そっか、なんか覚えてる。じゃその振り付けもして、プロとして活動して、まああのやっぱり大学…院?

町田:そうです。2015年から大学院に進学しています。

——元々引退も考えて、勉強のこともやってたんや。そのとき勉強もちゃんとしてたの?

町田:大学を卒業すべく頑張っていました。

——何の勉強をしてたの?

町田:大学は関西大学の文学部だったので、自分の興味ある分野をいろいろと。芸術学だとか、もちろん文学もそうですけど、勉強して卒業したんですけれども。早稲田大学では結構幅広く勉強していて、スポーツや舞台芸術に特化した経済学だとか、著作権法学だとか法律学ですね、後は芸術学みたいなところを今は学んでいます。

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12月に町田樹のエピソードを放送!オンデマンド配信も!

【町田樹 前編】12月11日(火)午後10:00 -
【町田樹 後編】12月18日(火)午後10:00 -

フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
フィギュアスケートを”文化”にまで昇華したいと真摯に語る町田さんは、宮本さんからの「フィギュアスケーターにとって最も必要な素質は?」という質問に対して、「技術を磨き続けることのできる職人気質、あくなき探求心とともに、表現力を磨くための知的感性、そして一発勝負に臨む勝負師としての心構え」と答え、宮本さんと熱いフィギュアスケート論を交わします。

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