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フィギュア スケート コラム 2018年10月25日

【小塚崇彦のフィギュアスケート・ラボ】アイスダンス編 <後編>

小塚崇彦のフィギュアスケートラボ by J SPORTS 編集部
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シンクロナイズド・ツイズル

小塚:続きまして、3番の要素「SyTwL+SyTwM4」。また長いのなんですけれども、まあリズムダンスのときにやっていたのと一緒ですね。名前が変わってるってことなんでしょうか?

東野:最初の頭文字、リズムダンスでは「Sq」だったのが、「Sy」になっています。これは名称が変わっていて、フリーダンスの場合は「シンクロナイズド・ツイズル」です。こういった表記も今年から出たもので、ギリギリまで競技性を突き詰めていく、結果に対する透明性をさらに上げていくという形になります。要素の正式名は「コンビネーション・セット・オブ・シンクロナイズド・ツイズル」です。

小塚:なるほど、ここでまたコンビネーションが出てくるんですね。2人それぞれが評価されるけど、同じことをやってるっていうのが、コンビネーション。

ワンフット・ステップ・シークェンス

小塚:じゃあ4番要素「OFStL2+OFStM1」。これ、新しいですね。

東野:はい、そうです。これは「ワンフット・ステップ・シークェンス(OFSt)」です。で、これはプラス(+)でレディース(L)とメン(M)が付いていますから、正式名称は、その手前にコンビネーションを付けて「コンビネーション・ワンフット・ステップ・シークェンス」となります。これは、パートナーが片足だけでターンを繋いでいくもので、離れた状態でします。パートナーは同時にステップを、まあステップというかターンですよね。ターンも限定的になります。ロッカー、カウンター、ブラケット、ツイズル、この4種類。

小塚:難しいとされるターンですね。

東野:そうですね。それらを片足、ワンフットだけで繋いでいきます。で、(レベル評価は)単純です。1種類オッケーだったら「1」、2種類オッケーだったら「2」…。「B」は、この4種類のターンのうち2つを片足で行った場合です。エッジがクリーンかどうかは別の話として。

小塚:片足で行われた場合は、ベーシック「B」ってのが付けられるわけですね。

東野:はい。やはりワンフットですから、足着いちゃったらそこで終わり。男性は着いてしまったけれども、女性はその後パーフェクトにしたとか、いろいろレベルが変わってきます。

小塚:じゃあ「OFStL2+OFStM1」の場合は、女性が4つのうちの2つは良かったっていう評価、男性は4つのうちの1つだけだったよ、ってことですね。

東野:はい、そうですね。同時にターンをするというのが、ここの要求事項なんです。ノンタッチでやるんだけれども、1人がターンをしないときにもう1人だけがターンをした場合、その片っぽがエキスキュート(実行)したターンはカウントされないことになります。あと、付け加える情報としては、リズムダンスのときのステップ・シークェンスは、まあフリーダンスのコレオステップもそうだったんですが、リンクの配置やパターンで名称や要求事項が決まったりしています。でも、これはワンフット・ステップ・シークェンスで、ステップを踏む時間も距離も通常のステップ・シークェンスのように長くはできませんので、どこで行われてもパターンは規定されていません。

小塚:それは先に申請されていて、ここらへんにあるというのは、ジャッジの人だったりとかは…。

東野:ま、出てくるところは突然なんですけれども(笑)。でも、ワンフットで、しかも今年はノンタッチなので。

小塚:で、2人で同時に。なので、判断はしやすいですね。

東野:はい、そうです。

ステップ・シークェンス

小塚: 7番「DiSt2」と8番「CoSp2」の要素に関しては昨年と一緒になるのかなと思いますが、まあおさらいということで。まず7番の「Di」というのはダイアゴナル、斜めですね。

東野:はい。リズムダンスは中央線、対角線、円形の3つの形状だったのが、フリーダンスの場合は演技時間が長いので、プラスでS字、サーペンタインですね。で、7番要素のステップ・シークェンスに関しては、ホールドをしたステップ・シークェンスです。4番要素(ワンフット・ステップ・シークェンス)はホールドしないステップ・シークェンスです。

小塚:7番は、ホールドしなきゃいけない。

東野:はい、しなくてはいけない、基本的に。ただバリエーションとして、限定付きで、時間制限5秒以内で離れてもいいですよ、時間制限2小節以内で逆行してもいいですよ、っていうように、振り付けの中のバリエーションがかなり許されています。基本的にはダンスホールドあるいはそのバリエーション。パターン・ダンス・エレメンツで使われていないようなバラエティのホールド、それも全くオッケーです。

小塚:あの、昨年の、一緒に組んでやってもらったあのパターンが…。

東野:そうです(笑)。あれがまあダンスの基本のホールドだけれども、それのバリエーションでもいいです。

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