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フィギュア スケート コラム 2018年10月17日

【小塚崇彦のフィギュアスケート・ラボ】#1 シングル・ペア編 <後編>

小塚崇彦のフィギュアスケートラボ by J SPORTS 編集部
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PCS(Program Component Score)

岡部:プログラム・コンポーネンツなんですけれども、まああの文言の違いといいますか、10点満点と9点台はやっぱり違うだろう、ということになりまして。今までは10点も9点台もOutstanding(傑出)だったのが、9点台はExcellent(卓越)になりました。

小塚:前までは、10点も9点台もOutstandingでひとくくりだったんですね。

岡部:そうだったんですけれども、今シーズンからは10点と9点台を分けようではないか、というふうに変わりました。10点というのは何か重大なエラーがあったときには出してはいけない。9点台もExcellent=すばらしいという意味ですので、転倒とかの重大なエラーが複数回あったときは、スケーティングスキル(SS:スケーティング技術)、トランジション(TR:要素のつなぎ)、コンポジション(CO:振り付け/構成)に関しては9.5以上、パフォーマンス(PE:動作/身のこなし)とインタープリテーション(IN:曲の解釈)は9.0以上出してはいけない、というふうにガイドラインが示されました。

小塚:ほんとに、技術点とPCSがずいぶん繋がってくるような形になるということですよね。

岡部:完成度の高い演技を目指すという話にまた戻りますが、転倒するとかっていう重大なミスを犯していたにもかかわらずその選手が勝つという現象が起こり得る競技なんですけれども、このコンポーネンツのところが改正され、そしてミスをしたときの点数の減り方もちょっと多くなることによって、できるだけそれが起こり得ないようにしようということですね。

小塚:いろいろなことに挑戦するのは大事だけれど、挑戦する以上に完成度を高くして、すばらしいものを発表のときに見せてくださいねっていうことなんですね。

岡部:そうですね。挑戦はもちろんして欲しいので、「完成度の高いものをしたときには今まで以上に点数がもらえますよ」っていうふうにルールは改正されました。

最後に

小塚:まあこれから、このルールっていうのを駆使してどんどん点数を取っていってもらって、そういったところでワクワクするのもお客さんとしての楽しみにもなるし。

岡部:そうですね。今までの点数の出方で「○点ぐらいだとこの程度だ」って何年間か簡単に予想できたのですけれど、またちょっと変わったので、そういった意味では違ったワクワクもできるかなという気はします。-5および+5に関するGOEのガイドラインが新しく出まして、日本語版は日本スケート連盟のホームページで見ることができます。それから、ISUのホームページにはこれらの変更を説明した動画が上がっていますので、もしよかったらISUのサイトで確認していただければと思います。

小塚:そちらのほうではなんとなく「GOEで+3になるのがこういうものなんだよ」っていうのが説明されているんですか?

岡部:動画の中では例えば「+5をもらうためには6つの項目のうちの上3つを満たしていないとだめですよ」とか、そのうちのジャンプでいえば「高さと距離があるっていう部分のいい例はこの選手ですよ」とかいうふうに、例も出ていますので。

小塚:可視化できるように、例がちゃんと動画として載ってるってことですね。

岡部:はい。ですので、もしよろしかったら見ていただきたいなと思います。

小塚:そうですね、確認してもらったほうが、今後シーズンを通じて点数を予想するっていう意味でも楽しくなってくるってことですね。

岡部:はい、そう思います。

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