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【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】with フィギュアスケート・ラボ ~18/19シーズン予習SP~ 後編
小塚崇彦のフィギュアスケートラボ by J SPORTS 編集部中庭:今年ついにデビューしてくる、ロシアのすごく若い選手なんですけども。彼女も4回転を複数、もうすでにプログラムの中に入るレベルで跳んでいて。さらにびっくりするのは、トリプルジャンプの入口ではなく出口までもかなり複雑にこなすプログラムを見て、度肝を抜かれた降り方があって。ぜひ見て欲しいんですけれども、降りた瞬間にもうビールマンスピンのようなポジションに行く要素がありまして。トリプルジャンプを降りた瞬間に、もう、フリーレッグを頭の上まで手で持って上げる、みたいな。
——もう手で持ったまま跳んだらいいのにね(笑)
中庭:そのプログラムの複雑さや4回転という武器も含めて、今年ぜひ注目したい選手として挙げました。
小塚:僕は、長洲未来。やっぱりオリンピックのときにトリプルアクセルを跳んでいて。女子の流れってすごくこうなんか、レベルの1段、2段…という感じでトリプルアクセルだったり4回転だったりっていうところになってきているんじゃないかなというふうに感じていて。そういう意味では、浅田真央さんがいて、それからいろんな人が跳び始めて、その流れでオリンピックで(長洲選手が)トリプルアクセルを跳んでくれて。今シーズン、来シーズン、その先…っていう流れができている中で、トリプルアクセルを跳んだっていうのがすごく僕としては評価が高くて。アメリカのテレビでダンスの番組に出ていたりとか、そういうのちらっと見たりもしたので、ジャンプだけじゃなくてそういった表現の面だったりとかっていうのもまたおもしろいスケートを見させてくれるんじゃないかと思います。
女子シングル 勝負のポイント
——ルール改正の後、女子ではどういう選手が表彰台に上がりそうですか?
中庭:僕は女子選手の場合、男子選手と比べると、今年新しくルールが変わってアンダーローテーションの範囲が少し広がったことにより点数が下がってしまう、つまり減点が勝負の境を分けると思います。なのでやっぱり、クリアにきちんと降りてくるジャンプを持っている選手が、まずは絶対勝っていくんじゃないかなと思いますね。
小塚:まずは世界の舞台に立つ前に、日本人選手の中で戦いがあるんじゃないかなと思っていて。一昨年ぐらいまではまだ年齢的に若くて、そのせいかどうかわからないですけどキャラが確立されていなかったのが、去年のオリンピックのシーズンを経てどんどん各自のキャラが際立ち始めているなっていうのを感じていて。そのキャラとキャラとのぶつかり合いが全日本選手権で行われて、その中から世界選手権へと出て行って、世界の舞台に立ったときにはもうトップで戦う準備ができているんじゃないかと思って。そこが僕は楽しみだなって思います。
岡崎:でもなんかジュニア選手とか、トゥルソワ選手もそうですしシェルバコワ選手もまあこの間の試合ではやっていなかったんですけど、確立された4回転があるので入れてくるとは思うんですけど、やっぱりちょっとやろうかなって思ったときに「あんまり確率良くないし転ぶ可能性も高いしやめておこうか、じゃあトリプルルッツまでの3-3できれいにまとめるか」っていうのがどうしてもやっぱり主流になっていくのが続いて、たまに日本の紀平選手みたいにトリプルアクセルを含めたりっていう選手がちらほら出てくる。
全員:うんうん。
岡崎:けれども、男子みたいにジャンプでガーンと行く感じがちょっと弱いのかな?女子は。やっぱりそれよりも、スピンでレベルを取って質を下げないで、コンポーネンツで点数を取って、GOEで取って…っていうほうの勝負が続いていくから、やっぱり完成度が高いもの、よりミス無く滑ったもののほうが勝っていう流れが止まらないのかなって。
——今、ジュニアの勢いがすごいじゃないですか?バンバン跳んで、例えばどう言ったらいいんかな、今いるシニアの選手が圧されるんですけども。「違う違う」「ジャンプだけじゃない」と。シニアの方たちが持ってる雰囲気だったりプログラムの内容だったりっていうのを、もっと見せてもらって、ぜひそのシニアの人に頑張っていただきたい!
全員:うんうん。
中庭:いやもうすごくわかります、それ。
——勢いがあるのは、もちろんわかります。でも、その子たちも絶対シニアになるし、そのときに自分が持っているジャンプ以外の武器をぜひ見せてもらいたい。で、それを見て「ジャンプも素晴らしいけれども、感動するのはどっちなのかな」って考えると、まあ人それぞれですけども、僕は(武器を取り入れて)できあがったものを見てみたいなっていう感じがします
小塚:フィギュアスケートですからね~。
——フィギュアスケートです!
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