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フィギュア スケート コラム 2018年10月3日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】with フィギュアスケート・ラボ ~18/19シーズン予習SP~ 前編

小塚崇彦のフィギュアスケートラボ by J SPORTS 編集部
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中庭:男子って女の子座りができないじゃないですか?だから、あれだけでも十分難しいんですよ、男子にとっては。その上で、上半身をひねって上を向けなんて、もはやちょっともう(笑)。だから男子選手は、難しいバリエーションじゃないとシットは8回転が取れないから、今までシットサイドで8回転ばーっと回っていたのも、使えなくなるので。

岡崎:両方で落ちちゃうもんね。

中庭:そう。男子選手は結構きついですよね。

岡崎:もう1個あるんです、コアな感じなんですけど。スピンの横にちらっと「V」っていう記号が付く時があるんですけど(例:CCoSp3V)、ご存じですか?

——あれ、何なんですか?

岡崎:昨シーズンまでは2つ要件がありまして。まず1つめは、ちょっとまたいじゃったり、我々がときどき「フライングちょっと」って言うやつ、浮いたか浮いていないかわからないような、ちびっこがよくやるやつですけど(笑)。ああいう場合に「フライングシットスピン、レベル〇、V」って付くんですよ。2つめは、スピンコンビネーション。スピンの基本姿勢は、キャメル、シット、アップライトのだいたい3つなんですけど、そのうちの2つしか基本姿勢がなくてもスピンコンビネーションとしては成立するんですよね。だけど、3姿勢あるよりも点数が低いからバリューがちょっと下がるよって意味で「V」が付いていたんです。

——うんうん

岡崎:今シーズンはさらにあと2つ要件が増えまして。3つめの要件、これはフリー限定なんですけど、例えば1ポジションのスピンでシットの足換え。左足でシットに入りました、十分にシット姿勢があります、右足に換えました、シットをやっているつもりなんだけれどもずっと腰が高いです、でも回転はしています、という場合。

——はい

岡崎:ショートでは両方の足にシットがあるのが前提だから、これはシットの足換えとしてそもそも成立していないのでノーバリューなんですね。でもフリーでは、一応足は換えているし前の足の点数は残そうかってことで「シットスピンの足換えあり」で「V」を付ける。つまり、後半はシットとしてみなさない分ちょっと点数は減りますよっていうことです。で、前の足でバリエーションをやって8回転しましたよ、とかっていうときは、「チェンジシットスピンのレベル2」で「V」。

——Vは何のVなんですか?

岡崎:足換えあるスピンで「こっちの足には姿勢があるけれどもあっちの足にはないよ、その分バリューを減らしますよ」のVなんです。だから減点のVなんですよ。

——ああ、バリュー(Value)のVか。ビクトリー(Victory)じゃなくてね(笑)

岡崎: 4つめの要件、これもフリー限定なんですけど。足換えのあるスピンって、足換え前の足と後の足に3周以上ないと、足換えスピンとしてそもそも成立しないんです。例えば、左足でうまくいって6周とか8周回ったけれど、右足に換えて2周ぐらいしか回れなくて失敗しましたっていうとき、去年までは最初の足しか考慮していなかったんです。でも今年からは、一応足換えがあるものとして考慮して、「V」を付けて点数を減らすってことになりました。一応足換えを試みたから。

——じゃあまあ救済っていうね

岡崎:救済のほうには進んでるのかなあ。ただ、これはフリー限定なので、ショートで今のような失敗をしたら、問答無用でノーバリューです。

今シーズンの主なルール変更点・ステップ

小塚:続きまして。ジャンプ、スピンときたら、次はステップです。

岡崎:ステップに関してはそんなに変更点はなくて。コリオも、認定するにあたっての変更点はさほどないのですが、基礎点が上がっています。あと、ジャンプ、スピン、ステップに関してはGOEが1だと10%、2だと20%というように(1段階の増減が)10%刻みなのが、コリオに関してだけはそれを上回り(1段階の増減が)0.5点刻みとなります。だから、基礎点が3点で、例えばプラス5を取ると2.5が加わって5.5となりトリプルフリップ以上の点数が付くし、逆にマイナス5を取っちゃったら0.5となりシングルジャンプ1本分、みたいな。

——なんかちょっと、なんちゅうの?今までコリオは「武器じゃない」みたいな感じのところもあったよね

中庭:優先順位はちょっと低かったですよね。

——ちょっと低かったけれども、これからはちゃんと曲を聴いて流れに乗ってやらないとっていう。まあ作る方としてはすごく大事なもんだから

中庭:逆の発想もありましたよね。中には「コリオ要らないんじゃないか、ステップシークエンスがあるから」っていうのも。でも、やっぱりいい人のコリオを見たときに、「これは外したくない」って思わせる人も何人もいらっしゃいますので。

岡崎:みんなでそこを目指しましょうっていう改正なのかなと思います。

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