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4位 宮原知子/222.38(SP:75.94/4位、FS:146.44/4位)
4位には全日本女王、宮原知子。3週間前の四大陸選手権で悔し涙をこぼした彼女は、今大会で一皮むけたように、ショート、フリー両方ともノーミスな演技で自己ベストを更新した。いつも内気な彼女だが、フリーの演技が終わった後、思わずガッツポーズがでた。GOEと演技構成点がトップ3選手に及ばず、総合順位は4位に付けたが、一年かけてけがと戦ってきて、そして四大陸での挫折を考えると、この結果はやはりお見事だ。
本人も納得のようで、試合後、「結果は悔しいですけど、自分のやれることはすべてできたので、次につながると思います。課題はたくさんあるんですけど、それを見直してまた次につなげたいです」と自己評価し、次に視線を向けた。初出場の五輪については「想像以上の夢の舞台というか…思う存分楽しめたと思います」とも語った。
5位 カロリーナ・コストナー/212.33(SP:73.15/6位、FS:139.29/5位)
5位に付けたのは、ソチ五輪の銅メダリスト、カロリーナ・コストナー。2月に31歳の誕生日を迎えた彼女は、4度目の五輪で20年以上のスケート人生で磨いてきた別格なスケーティングと円熟の表現力を魅せた。ジャンプの基礎点やGOEが若手選手に及ばなかったが、2つのプログラムを無難にまとめ、総合得点で5位に入賞した。
試合後、ベテランである彼女は「初出場の時のと比べて、だいぶ成長してきたと感じる」と振り返り、「自分の戦う姿勢を本当に誇りに思う。今戦っている人や苦しんでいる人に少しインスピレーションを与えたらいいなと思う。やりがいがあった。本当に嬉しかった」と語った。今月末、母国イタリアで行われる世界選手権は、コストナーの最後の大会になるかもしれないが、ぜひ最後の舞台で有終の美を飾る演技を見せてほしい。
6位 坂本花織/209.71(SP:73.18/5位、FS:136.53/6位)
6位に入賞したのは、今季の「ダーク・ホース」、四大陸女王坂本花織。団体戦で小さなミスが続出した彼女は、個人戦で気持ちを切り替え、ショートでノーミスの演技をし、自己ベストを更新した。フリーでは着氷の乱れとエッジエラーはあったが、全体的に完成度の高い演技をまとめた。初出場しながら、総合得点で6位に付けた。
試合後、坂本は「ノーミスではなく悔しかったが、この場でやり切ったという気持ちがあったので笑顔で終わろうと思って、最後に笑顔になりました。」と嬉しそうに語り、「10代で1回経験したら、次はもっと自信を持って臨めると思うので、この歳で経験できてよかったなと思います。」と前向きな姿勢を見せた。
ウェイ・ション
中国広東省出身、早稲田大学アジア太平洋研究科を卒業。 コンサルタントを勤めながら、フリーランスのジャーナリスト・通訳として活動。数々のフィギュアスケート国際大会で記者会見の通訳を担当する経験があり、昨シーズンから国際スケート連盟ホームページの選手フィーチャーインタビュー・記事も執筆。趣味はフィギュアスケートの各種記録、データを覚えること。
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