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スキー コラム 2018年1月25日

第5回『ザコパネの清らかな風に吹かれて』

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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フライングW杯のバドミッテンドルフ(オーストリア)で、下からの吹き上げの風に乗って、ぐいぐいと飛距離を伸ばした葛西紀明が、暫定で6位に入った。
そしてしばらくすると、上位のひとりがジャンプスーツに関連する違反の発覚で失格。

葛西紀明

葛西紀明(土屋ホーム)は落ち着きあふれて五輪へ挑む

ノリアキ・カサイ第5位に入賞!
あのクルムの狭い谷間に2万人が駆けつけた大観衆は、オーストリア国旗を盛んに振り回しながらカミカゼ・カサイの健闘を祝していた。それこそ地元出身の選手のように大声援を送ってくれた。さすがだ、スキー大国オーストリア。

こんなにうれしいことはない。
ちょうど土曜の夜、女子ジャンプの札幌W杯初戦を終えてめっぽう疲れ果て、夜22時が過ぎたころ。そうだ夕飯を食べなければ元気になれないと、ちょうど関西からジャンプ応援にきていたジャンプフリークMさんを誘った。元ジャンプ選手の千葉勝利さんが営む洋風居酒屋『モンドキッチン』へとカレー、サラダ、名物もつ煮、ビールを少しだけいただきに。
若者でにぎわう店内のテレビ大画面でタウプリッツFHの中継2本目となっていた。

サッツこそ、ほんの少しだけ力が入ったノリさんらしいジャンプで、ランディングバーンの後半に、きたきた下からのさっとした吹き上げが。こうなればもう葛西さんの範疇とノリである。そこからふわっと身体が浮き出して20mくらいも。それで5位となった。
若い選手であれば、怖くてしょうがない状況のフライングの浮きと急激なアップダウンかもしれない。そのとき葛西選手の顔に笑みが浮かんでいるのは言うまでもなかった。テレビは着地を正面から放映してほしく思うのだけど。

昔、ルール改正前の、左右のスキーの間から上半身が、下に飛び出し、しかも笑顔を見せながら飛んでいると欧州中から脅威に捉えられ、それがスローモーションでテレビ中継の巻頭を飾ったことがある。
以前にも書いたが、なぜ、あのとき笑顔になってと、問うと『飛び出た瞬間にいい風がきて、あ、これは飛距離がでるなあって、わかるから。その微笑みなんですよ(笑)』と。
風を呼ぶ男だからこそカミカゼ・カサイ、その異名をほしいままにしていた1990年代であった。

そのモンキチさんで、葛西選手の5位入賞をライブで観ることができ、こちらも元気が出てきて体調万全になり。そうだ葛西さんは国民の皆さんに幸せをふりまくことができるジャンパーなんだなと、しみじみと。

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