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何が起こるかが予想できない、それはスポーツの魅力であり、残酷さでもある。「ハイリスク・ハイリターン」と言われる今の男子フィギュアスケートの競技は特にそうだ。今回の全米選手権では、ショート、フリーに合計7本の4回転を成功したネイサン・チェンが40点の大差で圧勝したが、2位以降の上位争いではジャンプの成否によりショートとフリーの順位が劇的に入れ替わり、思わぬ展開となった。
混戦の末、ショート、フリー両方ともにノーミスの演技をしたロス・マイナーが銀メダルを獲得し、ネイサン・チェンよりも難しい構成に挑んでなんとかまとめたヴィンセント・ジョウが3位に入るという、意外な表彰台となった。しかし、ここ2シーズンの国際大会で収めた実績を考察された結果、今大会で4位に終わったアダム・リッポンが五輪代表として選出され、マイナーが代表入りを叶えられず、物議を醸した。
1位 ネイサン・チェン
1位 ネイサン・チェン/315.23(SP:104.45/1位、FS:210.78/1位) ディフェンディング・チャンピオンのチェンは少し体調不良を感じたため、今大会ではジャンプで難易度の一番高い4ルッツをやらないことにした。それにしても2つのプログラムにフリップ3本、サルコウ1本、トゥループ3本、合計3種類7本の4回転を入れ、しかもすべてきれいに着氷し、アクセル以外のエレメンツも質高くこなした。類を見ない技術点を稼いだ一方、シーズンを通して磨き上げたパフォーマンスも評価され、高い演技構成点を獲得した。その結果、総合得点が315点を超え、今大会を圧倒的に制した。
演技直後に、チェンは「今シーズン初めてフリーで5本の4回転を成功した。もちろん、アクセルのミスがあったが、やりたいことができたのでとても嬉しい」と自分の演技を評価し、さらにオリンピックの代表入りに対して、「2018年のオリンピックに出場することは、昔からの目標で夢だった。それが実現できて、本当にエキサイティングだ」と述べた。
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