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フィギュア スケート コラム 2018年1月4日

全米フィギュアスケート選手権 男子シングルの見どころ

フィギュアスケートレポート by ウェイ・ション
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アメリカ男子はおもしろい。男子フィギュアの4回転時代が加速していく中で、ジャンプの技術を極めてプログラムに複数の4回転を入れる選手もいれば、4回転だけに力を入れずに芸術面を極める選手もいる。ダイバシティーと個性が尊重されるこの国のカルチャーは、まさに今回の全米選手権に色濃く反映される。

ネイサン・チェン選手

ネイサン・チェン選手

ネイサン・チェン

今大会のディフェンディング・チャンピオンたるネイサン・チェンは、異議なく優勝の最有力候補だ。秋のチャレンジャーズシリーズUSインタナショナル・クラシックを始め、先月のグランプリファイナルまで、今季出場した国際大会をすべて制した彼は、2つのプログラムを自分なりにまとめられれば、二度目の全米王者になるであろう。そんな中で、世界屈指の4回転ジャンパーである彼の最大の見どころは、フリーに何種類かつ何本の4回転を入れられるかだ。複数の4回転が跳べるからこそ、彼はここ2年の国際大会でいろいろな構成を試してきたが、来月の平昌五輪を見据えてこの全米選手権で五輪に挑む最終構成を定める可能性が高いと見られる。そしてもう一つの見どころは、有名デザイナーのヴェラ・ウォンが手がけた新しい衣装だ。「このような機会をいただけて、とてもありがたく思っている。全米でこの衣装を披露するのを楽しみにしている」とチェンは言ったが、私たちもとても楽しみにしている。

アダム・リッポン選手

アダム・リッポン選手

アダム・リッポン

「オリンピック代表の話になると、僕のことを外している人もいるが、彼らが間違っていると証明したい」と公言した2016年の全米王者アダム・リッポンは、今大会に向けて、「僕の戴冠式に行くんだというメンタリティーで、サン・ホセに行く」と強気な姿勢を見せている。2年連続グランプリファイナルに進出した彼は、近年通りに安定感のある演技が出来れば、表彰台に登る可能性が高い。表現力豊かな彼のリズム感溢れるショートプログラム、そして一味違う、鳥のような振り付けが特徴的なフリープログラムをぜひ見てみたいし、NHK杯とグランプリファイナルで日本の観客に披露したような、エキシビションでの彼の歌声も楽しみだ。

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