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長洲未来
長洲未来が全米女王の王座を掴んだのは、もう10年前の2008年だった。その後、彼女は波のような激動なキャリアを送っていたが、消沈せずに戦い続け、意外にも24歳の「高齢」でトリプル・アクセルという武器を手にした。しかし、この武器は諸刃の剣で、うまく完成する時は高得点が狙えるが、他のジャンプより体力消耗も大きく、残りのエレメンツとプログラム全体の完成度に影響が出るのも否定できない。それでも長洲は「ショート、フリー両方にもトリプル・アクセルを入れるつもりだ。3回転-3回転もやる。すべてを出し切りたいんだ」と挑戦の決意を示した。不安要素が残る中、彼女はこの独特な武器で全米選手権を勝ち抜き、二度目の五輪出場を果たせるのか、本当にワクワクだ。
王座を狙うダークホース
金髪で長身、しかもスイートな笑顔を持つブレイディ・テネルは、見た目からまるでディズニー映画のプリンセスみたいだ。それだけでなく、今シーズン彼女の経歴も、自身が選んだフリープログラムの曲「シンデレラ」と似たようなものだ。あまりにも注目されていなかったから、9月のロンバルディア・トロフィーで196.70の高得点を叩き出した時でさえ、彼女は五輪代表の議論対象にならなかった。ついに11月のスケート・アメリカで、テネルはショート、フリー両方ともノーミスな演技で銅メダルを獲得し、204.10の得点も2016-17シーズン以来、アメリカ女子選手が国際大会での最高得点となった。緊張感溢れる全米選手権の舞台で、シンデレラのストーリーが上演されるのか、楽しみである。
先シーズンのスケート・アメリカで銀メダルを取り、全米選手権の表彰台にも登った時、マライア・ベルは「次のサーシャ・コーエン」とアメリカのスケート界から期待を寄せられた。だが、今シーズン彼女はなかなか会心の演技が出来なかった。重圧に負けず、自身が持つ技術力をすべて発揮し、美しいボディーラインを活かした表現で魅せれば、二度目の全米表彰台も五輪代表選出も射程内なので、彼女のベストを尽くしたパフォーマンスを期待したい。
ウェイ・ション
中国広東省出身、早稲田大学アジア太平洋研究科を卒業。 コンサルタントを勤めながら、フリーランスのジャーナリスト・通訳として活動。数々のフィギュアスケート国際大会で記者会見の通訳を担当する経験があり、昨シーズンから国際スケート連盟ホームページの選手フィーチャーインタビュー・記事も執筆。趣味はフィギュアスケートの各種記録、データを覚えること。
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