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フィギュア スケート コラム 2017年12月20日

中国フィギュアスケート選手権と五輪代表選考基準

フィギュアスケートレポート by ウェイ・ション
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女子シングル

トップ2がけがで明暗を分けた男子に対して、五輪出場枠が1つしかない女子シングルの代表選考にはまだ懸念が残されている。ポイントが加算される大会は、グランプリシリーズ、国際B級大会、国内グランプリ、全国選手権および国内テストスケートで、国内での直接対決が重要になってくる。

有力候補は3人。ここ数年中国女子を引っ張ってきたズージュン・リー、期待の新星シャンイン・リー、そして全国選手権連覇中のズーチュエン・ツァオだ。「彼女たちは、誰も絶対的に優勢ではない」とホンボー・ツァオ総監督が今季の始まりにはっきり言ったが、その後の進展は実に興味深い。

シニア2シーズン目のシャンイン・リーは、グランプリシリーズ中国杯で8位、スケートアメリカで10位と、納得のいく成績を納めた。さらに、国際B級大会のニースカップで2位を獲得したことによって、選考ポイントを多く得た。一方、ズーチュエン・ツァオはシャンイン・リーと直接対戦となった中国杯で11位、国際B級大会の2戦でそれぞれ11位と16位に終わり、合計ポイントで大きな差を付けられた。次の全国選手権とテストスケートで、2人とも自分なりの演技ができたとしたら、シャンイン・リーが優位であろう。

ただ問題は、けがなどの影響で、今週の全国選手権も含めて今季の試合を全て辞退したズージュン・リーをどう見ていいのかだ。過去の国際大会で残した実績、パーソナルベストなどを考慮すれば、ズージュン・リーの可能性も否定できない。ただし、他の2選手と違い、海外の名コーチの下、または地元のリンクで練習することが多かったズージュン・リーは、北京にある中国国家隊の練習拠点に現れることが少なかった。同じく北京に集まるスケート協会の選考委員会が、彼女の現状、そして平昌での可能性をどこまで把握できるかが、不明である。

代替画像

ウェイ・ション

中国広東省出身、早稲田大学アジア太平洋研究科を卒業。 コンサルタントを勤めながら、フリーランスのジャーナリスト・通訳として活動。数々のフィギュアスケート国際大会で記者会見の通訳を担当する経験があり、昨シーズンから国際スケート連盟ホームページの選手フィーチャーインタビュー・記事も執筆。趣味はフィギュアスケートの各種記録、データを覚えること。

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