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フィギュア スケート コラム 2017年8月9日

フィギュアスケートラボ Vol.2 研究材料:スピン

小塚崇彦のフィギュアスケートラボ by 小塚 崇彦
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スピンでGOE加点を得るには、まず回転速度の増加が有効だと考えています。もちろん速いスピードから遅いスピードへの変化は単にスピードが落ちたと思われてしまうので、マイナスになってしまいます。
 回転スピードを上げる技術は難しいのですが、例えば、レイバックスピンで上に挙げている足を回っている脚に近づけると、回転半径が少なくなるので速くなります。また、伸びている手を縮めたり、キャメルスピンの脚を縮めたりするといった方法などで回転速度を上げたりしますね。

 先ほども言いましたが、スピンはスピードと回転軸が基本なので、このスピード、さらに回転数、加えてポジションの綺麗さがやはりGOEの採点に影響してくると思います。例えば、脚が曲がっていたら速く回るけど綺麗じゃないですよね。そこは若干、あいまいな部分もありますが、総合的に見てGOEの点数をつけているので、やはり大切な部分だと思います。

 今はジュニアも含めてトップ選手は、ほぼみんなレベル4を狙ってプログラムを作っています。どの選手もスピンについては、ベーシック以外でもチェンジエッジとかなるべくテクニカルパネルにわかりやすいく、レベルを上げてもらいやすいスピンを目指しています。そして、レイバックスピンでビールマンができないけど、ウィンドミルやってレイバックスピンができるなど、どんなスピンができて、逆にどんなスピンができないかを考慮しながらプログラムを作っていますね。  お話したように、スピンは要素の数が増えればレベルが上がるので、コーチの先生たちでも、指導している選手が演技をしているときは観客席で「これをやり、次にこれやった」と要素を数えています。皆さんも数えながら見て頂いたら、さらに楽しくなるのではないでしょうか。

小塚崇彦さんの2011年世界選手権(総合2位)の際のフリープログラム採点表
スピンは全てレベル4獲得
出展:ISU国際スケート連盟ホームページ http://www.isuresults.com/results/wc2011/wc2011_Men_FS_Scores.pdf

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